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2025/01/08

急性呼吸不全、ギャッジ座位の効果

Physiological and clinical effects of trunk inclination adjustment in patients with respiratory failure: a scoping review and narrative synthesis

Crit Care (IF: 9.1; Q1). 2024 Jul 9;28(1):228. 


【背景】
呼吸不全患者において、体幹を半仰臥位から仰臥位、またその逆に姿勢を変えることは、呼吸メカニクス、酸素化、呼気終末肺容量、換気効率などの呼吸生理学的な効果が知られている。
これらの効果の一方で、このポジショニング操作における臨床的なエビデンスは限られている。
この人工呼吸管理中の呼吸不全患者を対象としたスコーピングレビューでは、体幹の傾斜
による生理学的な肺への影響を評価した。

【方法】
2003年から2023年までの論文をデータベースで収集。
介入は、体幹傾斜の変化。
4つの項目について評価。
1)呼吸メカニクス
2)換気分布
3)酸素化
4)換気効率

【結果】
220件の研究をスクリーニング。
これらのうち、37件を精査し、最終的な解析には13文献、274例の患者が対象。
全ての研究にて呼吸メカニクス、換気分布、酸素化、換気効率を評価し、60分以内での姿勢変化を実施していた。

【考察】
急性呼吸不全患者において、仰臥位から半仰臥位へ姿勢を変更することは、呼吸システムのコンプライアンスを低下させ、気道駆動圧(driving pressure)を向上させた。
加えて、C-ARDS患者は、換気効率が改善し、より低いPaCO2を獲得した。
酸素化の改善は、数例で確認され、半臥位の姿勢にてEELVの向上が認められた。
このように、体幹傾斜角度は、人工呼吸管理中の急性呼吸不全患者において正確に報告されるべきである。

2024/08/05

日本のPICSの有病率 J-PICS study

Prevalence of post-intensive care syndrome among Japanese intensive care unit patients: a prospective, multicenter, observational J-PICS study

Crit Care (IF: 9.1; Q1). 2021 Feb 16;25(1):69.


【背景】
多くの研究で、集中治療後症候群(PICS)患者のQOLが比較されている。
多くの研究で、SF-36が健康状態の指標として用いられているが、ICU入室前後でのSF-36のデータは無い。
このように、SF-36の臨床的に有効な改善値は知られていない。
したがって、ICU入室後6カ月でのPICS障害の併発頻度について検討した。
また、SF-36のサブスケールの変化と患者自身の障害の主観的な重要性についての解釈も行った。

【方法】
前向き、多施設、観察コホート研究。
日本の14の病院における16のICUにて実施。
成人ICU患者で、48時間以上の人工呼吸管理を行った患者が対象で、質問表を用いて6ヶ月後の状態を評価した。
PICSの定義は、身体機能を基に、SF-36の身体のスコア(PCS)が10点以上の変化、精神状態はSF-36のメンタルスコア(MCS)10点以上の変化とした。
認知機能は、Short-Memory Questionnaire (SMQ) scoreを用いて、6カ月時点で40未満を認知機能障害と定義。
多変量ロジスティック回帰モデルで、PICS発生と関連する因子を同定した。
患者の主観的な身体機能と精神機能の症状は、7段階のスケールで評価した。

【結果】
192人の患者、6ヶ月後に48人(25%)が死亡。
6ヶ月後に生存していた患者で、96人から回答を得た。
1項目以上のPICS障害は61人(63.5%)、2項目以上のPICSは17人(17.8%)
各機能障害の割合
 身体機能 32.3%
 精神機能 14.6%
 認知機能 37.5%
義務教育のみが、PICS発症と関連していた(OR 4.0、CI 1.1-18.8)
PCSのMCIDは6.5
MCSのMCIDは8.0

【考察】
人工呼吸管理から生存した患者のうち、64%が6ヶ月後のPICSとなっていた。PICSの併発は20%で生じていた。
PICSは義務教育のみを受けた集団と関連していた。
今後、ICU患者のSF-36のMCIDについての検討が必要であり、PICSの定義の標準化が必要である。

2024/07/29

集中治療後症候群(PICS)の多面的リハビリテーションのガイドライン(crit care,2023)

Guideline on multimodal rehabilitation for patients with post-intensive care syndrome

Crit Care (IF: 9.1; Q1). 2023 Jul 31;27(1):301.


【背景】
集中治療(ICU)生存者は、身体的、認知的、心理的健康状態などの様々な機能障害を経験し、これらは、集中治療後症候群(PICS)と表現される。
目的は、PICSのリハビリに対する学際的なガイドラインを発展させることである。

【方法】
15名の専門家による、10の科学的疑問のエビデンスに基づいた解決方法に対する体系的かつ学際的/専門的タスクフォース。
それぞれのPICOのために、最善のエビデンスを示した。
推奨度は、評価、発展の原則に基づき、"強く推奨"、"推奨"、"治療オプション"とした。

【結果】
12の推奨、4つの治療オプションが示され、PICS予防の一つのステートメントが示された。

【推奨】
早期離床、自発トレーニング、栄養/嚥下障害の管理を行うべき。
せん妄の予防では、行動介入に焦点を当てている。
ICU日記は不安とPTSDのような心理的健康における予防/治療となる。
早期リハビリテーションと同様に長期的なリハビリ専門病院への紹介が推奨される。
治療オプションには、身体的リハビリ介入の追加が含まれる。
ステートメント:PICS治療の前提条件は、身体的、認知的、心理的健康について、日常的かつ繰り返し評価し、PICSのリスク患者を発見する事。

【考察】
PICSは、多彩で複合的な症候群であり、個別的に学際的かつ専門的なアプローチが必要である。
PICSのリハビリテーションは、運動、認知、心理的健康障害の評価を含むべきである。

PICSの影響

PICSに対するリハビリのステートメント
<行うべき>
・患者の回復力と全身状態に応じて、ICU入室から数日以内の早期離床を開始すべき
・せん妄予防のために、多面的な感覚、認知的、感情的な刺激(離床、目的のある刺激、家族との面会)を行うべき
・ICU退院後の不安、抑うつ、PTSDのリスクを減少させるためにICU日記を行うべき
・ICU退室後、ICU日記は、医療者とともに行われるべき
<推奨すべき>
・標準的理学療法の補助として、吸気筋トレを行う
・気切では、嚥下障害を生じやすいため、経口摂取開始前に嚥下状態を評価する
・注意機能、認知機能改善のために、今後はコンピューターを用いた学習が行われる
・ストレス(疼痛、不安、睡眠、騒音)軽減のための介入、コミュニケーションと家族の介入

2024/07/14

ICUからの回復 ~PICSの管理~

From the Intensive Care Unit to Recovery: Managing Post-intensive Care Syndrome in Critically Ill Patients

Cureus . 2024 May 31;16(5):e61443.


PICSはICU退院後の患者の身体的、認知的、精神的な状態の悪化と定義される。
この合併症はQOL低下、虚弱状態の遷延、抑うつ、不安、PTSDを経験した患者において生じている。
集中治療の進歩はICU生存率を向上させたが、PICSの割合も上昇し、これらの疾患の管理や予防に関する研究がより必要である。
そこで本研究の目的は、身体的なPICSの予防に関する研究のレビューと、PICSの根底にある生理学的過程とその発症に寄与する要素、病態の評価と診断の方法、現在の治療の選択肢と新たなアプローチの可能性、PICSを管理する上での制約とさらなる調査の必要性などである。

Google Scholar, PubMed, and Cochrane Library.を使用して文献を検索。

・主な考察
PICS管理は多面的な管理が必要である。
薬物治療は、鎮痛の使用
非薬物療法は早期離床と運動療法の管理
多角的なアプローチが有効。
患者のフォローアップとその重要性については、適切なフォローアップを強化し、良好な転帰を増加させるための戦略や方針も含めて触れられた。
最後に、家族の関与の重要性と、このテーマに関する研究の必要性が強調された。


2023/11/05

60歳以上の入院リハ。追加の活動セッションは、歩行アウトカムを改善させない。

Additional structured physical activity does not improve walking in older people (>60years) undergoing inpatient rehabilitation: a randomised trial

J Physiother (IF: 7; Q1). 2018 Oct;64(4):237-244.


【疑問】
入院してリハビリを行っている高齢患者は、監視下の身体活動介入を加えることで、退院時の快適歩行速度が速くなっているか?
監視下身体活動介入は、退院時と退院6ヶ月後の活動性、身体機能、QOLをより良くするか?

【方法】
多施設、パラレルグル-プ、無作為化比較試験を検査者を盲検化し行い、Intention to treatで解析した。
対象は、2つのオーストラリアの病院で活動改善のためのリハビリを行っている、60歳以上の高齢患者。
介入は、理学療法を含めた多面的なケアを受ける。
入院でのリハビリ中は、介入群(n=99)において、日々の活動に加えて、直立運動のタスクを追加した。
コントロールグループ(n=99)は、社会的な活動と同程度の活動時間で過ごしてもらった。

【アウトカム】
プライマリーアウトカム:退院時の快適歩行速度
セカンダリーアウトカム:退院時と6ヶ月後のTUG、 De Morton Mobility Index、FIM、QOL

【結果】
介入群は、1日20分の直立での活動時間が増加し、日数は中央値で16.5日であった。
退院時の歩行速度は、グループ間で変わりなし。
介入グループは0.51m/s、コントロールグループは、0.56m/s。(effect size -0.06m/s, 95% CI -0.12 to 0.01, p=0.096). 
その他のセカンダリーアウトカムではすべてにおいて有意差を認めなかった。

【考察】
入院リハビリを行った高齢者で活動性は大幅に向上したが、追加の活動セッションは、退院時や退院6ヶ月後のより良い歩行のアウトカムには影響しなかった。

2023/10/20

DVT後の運動の効果 systematic review

Effect of exercise after a deep venous thrombosis: A systematic review

J Eur Acad Dermatol Venereol (IF: 6.17; Q1). 2023 Sep 20. doi: 10.1111/jdv.19523.


血栓後症候群(Post-thrombotic syndrome (PTS) )は、DVT後に共通した合併症であり、し身体症状、QOL、医療コストへ影響する。
身体的なエクササイズのような単純なライフスタイル介入は、PTS重症度を減少させ、QOLを向上させるかもしれない。
急性期もしくは慢性期DVT症例に対して、身体活動の直接効果や長期効果を評価した。

2007年から2022年の文献を検索。
文献は、評価項目にQOL、症状、PTSの重症度が含まれているものが対象。
論文の質は、GRADEチェックリストとPRISMAステートメントに沿って評価した。

10件の論文が対象。
7件のRCT、3件のコホート研究。
3種類の身体活動の種類とタイミングを同定した
1)DVT急性期の早期離床
2)DVT1年後の短期間運動
3)以前のDVT後のフォロー期間の延長した運動

早期離床は、QOL改善、疼痛軽減を示し、2年後のPTS症状の重症度を軽減させた。
長期間の監視下運動の結果、QOLを改善。加えて、静脈の症状(静脈不全)に対する有効な効果と筋機能の改善を得た。
身体活動によってPTSを悪化させたり、症状を悪化させるという報告はなかった。

DVT後の運動は、安全で、QOLを改善させ、疼痛緩和とPTS重症度の減少をもたらす。
個別運動プログラムの指導のようなライフスタイルへの介入は、DVT後の患者に対する補助療法となりえるかもしれない。
最適な運動プログラムや、成人もしくは小児のDVT後患者報告型アウトカムを改善させるかについては、今後の研究が必要。

2023/10/18

急性期病院で、体力向上や有害事象を避けるために必要な活動量は?

Optimal dose and type of physical activity to improve functional capacity and minimise adverse events in acutely hospitalised older adults: a systematic review with dose- response network meta- analysis of randomised controlled trials

Br J Sports Med 2023;57:1272–1278. 


【背景】
急性期病院に入院した高齢者の耐久性向上と有害事象減少のための、身体活動の最適な量と種類を同定すること。

【方法】
2022年に4つのデータベースを検索。
急性疾患で入院した50歳以上を対象として、少なくとも1つ以上の活動をベースにした介入をした効果を検証したRCTを対象。
効果の推定(耐久性と有害事象の割合等)をランダム治療効果ネットワークメタアナリシスモデルで算出。

【結果】
19件の論文(3842例)が対象。
1日100METsのタスク(1日40分未満の軽度活動もしくは1日25分未満の中等度活動)は、急性期病院へ入院した高齢者の耐久性向上に最低限必要。
最適量は、159METs-min/day(70min/day未満の軽活動or40min/day未満の中等度活動)と推定された。
歩行は、最も有効な介入手段であり、最適量は143METs-min/dayで、高い根拠を示した(87.68%)
最小限必要な歩行量は、74METs-min/day(1日25分未満のスローペースの歩行)。
身体活動介入は、通常ケアと比べて、退院時の有害事象の割合が少なかった。

【考察】
このメタアナリシスは、病院において監視下での身体活動プログラムが中等度のエビデンスを示した。
25min/day未満のゆっくりとした歩行でも、耐久性向上や有害事象を最小限にするには十分な量である。

2023/10/05

急性期入院 HAD発症率30%

Prevalence of Hospital-Associated Disability in Older Adults: A Meta-analysis

J Am Med Dir Assoc (IF: 4.67; Q2). 2020 Apr;21(4):455-461.e5.


【背景】
入院関連機能障害(HAD)は、急性入院中のADL低下と定義され、高齢者に認められる。
目的は、急性期ケアに入院した高齢者のHADの有病率を決めることと、有病率が中等度の場合の研究初年度の影響を評価する事。

【方法】
メタアナリシスデータは、無作為化試験、準実験的、前向きコホート研究を対象とした。
英語でリサーチを行い、2018年2月から2018年5月までの電子データベースから団策。
開始時とくらべ、退院時のADL2点以上低下しており、高齢者のADL低下予防ついて報告する
対象は急性期ケアに入院した65歳以上の高齢者。。本研究に含まれたのは7365例。

【結果】
ADL自立は、Katz indexとBathel Indexで評価。

【結果】
本研究の含まれた参加者をサブ解析行うと、HADは30%で罹患していた。
研究初年度の予防率は最小であった。
研究間には大きな不均一性が認められたが、非標準的なADLの測定や方法論的な違いが生じている可能性がある。

【考察】
急性期ケアに入院すると、高齢者の機能障害のリスクが高まる。
このリスクは、短期間の間には変化しない。

2023/05/14

入院急性リハプログラムの効果

Evaluating Effectiveness of an Acute Rehabilitation Program in Hospital-Associated Deconditioning

J Geriatr Phys Ther (IF: 3.38; Q3). 2020 Oct/Dec;43(4):172-178.


【背景】
急性入院は機能低下を示し、入院関連デコンディショニングとして知られている。高齢者は、最も弱く、結果として、機能的困難さや施設入所のリスクが高まる。
この研究の目的は、多面的な急性リハビリプログラムの、入院関連デコンディショニングに対する効果を、日常的に収集されるデータで評価し、対照試験が必要かを検討する事。

【方法】
2013-2014年の後方視的入院データベースレビューを実施。
患者のリハプログラムの経験を評価するために、2年間の患者のフィードバックアンケートを解析した。

【結果】
289人の急性リハプログラムを行った患者が含まれる。
多くの患者は、81-90歳で、全入院の47%を占めている。
急性リハプログラムにエントリーしたのは、中央値で入院5日。入院日数は9日。
これらの患者の多く(57%)は、自宅に直接退院していた。
21%の患者は、入院リハ部門への転院が必要であった。
平均のFIM利得点数は、22点。平均退院時FIMスコアは94点。
患者フィードバックでは、96%がプログラムをとても良かったor良かったと回答。
プログラムに参加した患者の多くは、機能的なアウトカムの改善が得られ、多くは直接自宅退院でき、リハ病院への転院は減少しており、この急性リハプログラムを受け入れていた。

【考察】
これらの結果は、急性リハプログラムが、入院関連機能障害において、より厳格な評価が正当であることを示唆している。

2023/04/26

急性期病院、超高齢患者への運動介入は安全で有効である。

Effect of Exercise Intervention on Functional Decline in Very Elderly Patients During Acute Hospitalization: A Randomized Clinical Trial

JAMA Intern Med (IF: 21.87; Q1). 2019 Jan 1;179(1):28-36.


【背景】
機能低下は、高齢の急性入院期間に生じやすい。運動と早期リハビリプロトコルは急性期入院中の高齢患者において機能面と認知面の低下を予防できる。

【目的】
革新的な複数の項目からなる運動介入がこれらの患者に有効かを検討する事。

【方法】
単施設単盲検ランダマイズトライアル。
2015-2017年にスペインの急性期ユニットを持つ病院(tertiary public hospital)で実施。
370人の急性期病院に入院した超高齢患者をランダムに運動とコントロール(通常ケア)に分けた。
Intention To Treat解析を実施。

【介入】
プライマリーエンドポイントはベースラインから退院時までの身体機能評価の変化。評価項目は、Barthel Index、SPPB。
セカンダリーエンドポイントは、認知機能、感情機能の状態、QOL、握力、せん妄の発生、入院日数、転倒、退院後転院(transfer after discharge)、退院3か月後の再入院と死亡。

【結果】
370人の患者が解析対象。209人が女性(56.5%)。
平均年齢87.3歳。
中央値入院日数は両グループとも8日。
介入日数は中央値5日:患者当たりの介入は平均で午前に5セッション、午後に4セッション。
運動プログラムは、通常ケアよりも有効であることを示した。
退院時、運動グループでは通常ケアと比較して、SPPBで2点高く、Bathel Indexで6.9点高かった。
入院によって身体機能障害が引き起こされた通常ケアグループは、退院時Bathel Indexが平均5点低下していた。一方、運動介入では、この傾向と逆を示した(+1.9点)
介入は、SPPBスコアも改善(2.4ポイントvs0.2ポイント)
認知機能レベルにおいても、通常ケアよりも運動介入したほうが1.8ポイント良好であった。

【考察】
急性期病院に入院した超高齢患者に対する運動介入は、安全であり、入院に関連した機能低下に抗う効果が示された。


-介入内容-
・通常ケア:リハビリは必要時に実施。
・運動介入群:1日2セッション(午前、午後、20分)週末を含め5-7日間連続して実施。
運動プログラムは、vivifrailを採用。
 午前のセッションでは、個別のレジスタンストレーニング(マシンを使用、1RMの30-60%、8-10回を2-3set)、バランス、歩行。
バランスや歩行は、徐々に難易度を上げながら実施。(セミタンデム、直線歩行、ステップ練習、小さい障害物を置いての歩行、不安定な場での練習)
 午後のセッション:非監視下での運動(0.5-1.0kgの重りとハンドグリップ使用)。膝伸展/屈曲、股関節外転、歩行。


-評価-
Barthel Indexは入院2週間前と退院時に評価。
認知機能:MMSE、感情機能:15-item Yesavage Geriatric Depression(抑うつ) Scale
EQ5D、握力。

2023/03/06

重症患者に対するROMex、マッサージで筋力向上効果

A randomized controlled clinical trial of the effects of range of motion exercises and massage on muscle strength in critically ill patients

BMC Sports Sci Med Rehabil (IF: 1.93; Q4). 2022 May 26;14(1):96.


【背景】
筋萎縮と筋力低下は、ICU入室の重症患者に共通した問題である。
筋力低下が重度のケースでは、四肢麻痺、腱反射の低下や消失、人工呼吸器からの離脱遅延、身体不活動、死亡率の低下などを引き起こす。
この研究の目的は、ICU入室患者に対して、関節可動域練習(ROMex)とマッサージが筋力に有効かを検討した。

【方法】
イラン南東部のAfzalipour hospitalにおける単盲検ランダム化比較試験。
90人の意識のあるICU患者が対象。ランダムに3グループに分けた(マッサージ、ROMex、コントロール)
研究者/共同研究者が、1日1回、週7日マッサージやROMexを実施。
ハンドヘルドダイナモメーターで介入前、4日目、7日目の筋力をPM8時に測定。

【結果】
介入前と比べた各筋力の変化
右上肢筋力:ROMex0.63kg上昇、マッサージ0.29kg上昇、コントロール0.55kg減少
左上肢筋力:ROMex0.61kg上昇、マッサージは0.28kg上昇、コントロール0.56kg減少
右下肢:ROMex0.53kg、マッサージ0.27kg上昇、コントロール0.70kg減少
左下肢:ROMex0.54kg、マッサージ0.26kg上昇、コントロール0.71kg減少

【考察】
ICU入室患者に対して、ROMex、マッサージ介入は、筋力向上に有効な介入であった。

対象:18歳以上、意識障害無し、上下肢骨折無し、神経疾患無し、DVT無し、電解質(カリウム、リン、マグネシウム)異常なし

筋力測定
 上肢:三角筋、上腕二頭筋、手関節伸筋
 下肢;腸腰筋、大腿直筋、大腿四頭筋、前脛骨筋
3回測定し最高値を採用。

ROMex
 入院初日から開始。通常ケアに加え、他動、自動、自動介助ROMを1日1回、週7日
 患者は仰臥位で、状態に応じて実施
 上肢:肩屈曲/伸展/外転、肘屈曲/伸展、手関節屈曲/伸展、手指
 下肢:股関節屈曲/伸展外転、膝関節屈曲、、足関節底背屈
 30-60分実施

マッサージ
 全身マッサージを1日1回週7日
 "the Swedish massage style"を実施
 
コントロール
 通常のROMexを15分(Additional file 1に内容は収録)

2022/06/12

ICU-AWに対して神経筋電気刺激は有効かもしれない

Effect of neuromuscular stimulation and individualized rehabilitation on muscle strength in Intensive Care Unit survivors: A randomized trial

J Crit Care (IF: 3.42; Q2). 2017 Aug;40:76-82.


【目的】
ICU生存後に筋力低下を経験した患者は、機能的な活動に制限を生じてる。
神経筋電気刺激(NMES)は重症患者の運動に置き換えられる。
目的は、ICU生存者の筋力に対する個別リハビリの効果を検討すること。

【方法】
ICU退院後フォローした128人(平均53歳)をNMESセッション+個別リハグループ、コントロールグループにランダムに分けた。
筋力は、MRCスケールと握力を退院時に評価。
セカンダリーアウトカムは、機能的活動と入院日数

【結果】
MRC、握力、機能的状態、入院日数は両グループで有意差なし(p>.05)
ΔMRC%はNMESグループでICU退室後1-2週はより高い傾向
2週間時点で、ICU-AW患者においては、NMESグループの方がより筋力は高かった(p=.05)

【考察】
ICU退室後のNMESと個別理学療法は、退院時の機能的状態や筋力を大きく改善させなかった。
しかし、ICU-AW患者において、NMESは有効かもしれない。
今後患者数を増やしてリハビリ戦略の効果の可能性について検証が必要。

2022/06/10

重症患者へのNMES 筋肉量減少は予防。筋力低下予防効果は?

Early neuromuscular electrical stimulation reduces the loss of muscle mass in critically ill patients - A within subject randomized controlled trial

J Crit Care (IF: 3.42; Q2). 2021 Apr;62:65-71. 


【目的】
神経筋電気刺激(NMES)が大腿四頭筋の筋厚、筋力、形態学的、分子マーカーへの効果をけんとうすること

【方法】
長期滞在が予測される成人重症患者に、片側大腿四頭筋へ連続7日間のNMESセッションを実施。
介入前後で大腿四頭筋の厚みを超音波で評価。
介入後、筋力は協力が得られた患者で評価し、筋生検を実施。
多変量回帰分析で筋厚の減少に影響した因子を同定。

【結果】
筋厚は刺激した下肢で低下が少なかった(-6%vs-12% p=.014,n=47))
筋力は同程度。
筋厚をより維持できていることに独立して関連していた因子は、オピオイド投与、最小筋収縮、刺激していない下肢でより筋厚が減少していることであった。
刺激された筋では、筋線維が大きく変化しており、MyHC-I遺伝子がより多かった。
NMESはその他の筋線維タンパク、MuRF-1、atrogin-1に影響していなかった。
筋線維の壊死と炎症の兆候は、どちらの筋でも同等であった。

【考察】
NMESは筋肉量の減少を軽減させた。しかし、筋力への影響は見られなかった。
筋肉量を維持は、オピオイド使用、NMES中に最小筋収縮がある、より筋肉量が減少している患者において、観察される可能性がある。

2022/06/09

ICUで早期リハに加えて、ベッド上エルゴと筋電気刺激を追加した効果

Effect of In-Bed Leg Cycling and Electrical Stimulation of the Quadriceps on Global Muscle Strength in Critically Ill Adults: A Randomized Clinical Trial

JAMA (IF: 56.27; Q1). 2018 Jul 24;320(4):368-378.


【背景】
ベッド上エルゴや筋電気刺激は、ICUの患者のリハビリにおいて効果的かもしれない。

【目的】
早期ベッド上エルゴ+大腿四頭筋への電気刺激を標準的な早期リハに追加して行うことで、ICU退室時の筋力が増強するかを検討すること。

【方法】
単施設、ランダム化比較試験。
フランスの1100床の病院にうち1つのICUに入室した重症患者が対象。
2014年から2016年までに参加し、6か月フォローアップした。

【介入方法】
標準的早期リハ+ベッド上エルゴ+筋電気刺激(n=159)と標準的早期リハのみの通常ケア(n=155)にランダムに分けた。

【アウトカム】
プライマリーアウトカム:ICU退室時の筋力(MRC SUMスケール,0-60点、MCID4点)
セカンダリーアウトカム:ICUでの呼吸器離脱日数、ICU mobility scale(0-10点、高いほど歩行能力がより良い)
6ヶ月後に機能的自立性(functional autonomy)と健康関連QOLを評価。

【結果】
314人がランダム化され、312人(平均年齢66歳、女性36%、78%は研究開始時に人工呼吸管理していた)が研究を完遂し、解析対象となった。
ICU退室時のMRCスケールは介入群の中央値48点、通常ケア群の中央値51点(p=.28)。
ICU mobility scale スコアは、どちらの群も6点。
28日時点での人工呼吸離脱日数は、介入群22日、通常ケア群21日(p=.24)
離床セッション中の重篤なイベントは介入群で7人(4.4%)、通常ケア群で9人(5.8%)で発生。
6か月後評価のアウトカムで、両群に有意差は無かった。

【考察】
ICU入室患者に対して、通常の早期リハプログラムに加えて、ベッド上エルゴと筋電気刺激を行うことは、ICU退室時の筋力を改善させなかった。



2022/05/10

入院した高齢者の身体活動を妨げる要因-環境因子が大きい-

Barriers and enablers to physical activity behaviour in older adults during hospital stay: a qualitative study guided by the theoretical domains framework

BMC Geriatr (IF: 3.08; Q1). 2022 Apr 10;22(1):314.


【背景】
急性期病院に入院した高齢者は入院中に活動する時間が少なく、これは健康アウトカムにネガティブに関連している。
入院した高齢者に対して、これらの障壁と身体活動の向上することについて理解することは、身体活動を高めることを目的とした介入を評価および実施することが、変更可能な要因の可能性を調べる第一歩である。
非論理的なアプローチを使うよりも、理論的な枠組みを見つけることが行動変容を成功させるために必要である。
この研究の目的は、the Theoretical Domains Framework (TDF)を使って、高齢入院患者の身体活動行動を妨げるものと促進するものを調べること。

【方法】
オランダで行われた質的研究。
70歳以上の急性疾患にて入院した高齢者が対象。
医療者(看護師、専門医、理学療法士)がサンプリングを実施。
半構造化面接は録音、転写され、質的項目検討に直接解析された。
入院中の身体活動の障壁と促進因子はTDFのコードを用いて同定した。

【結果】
12人の患者と16人の医療者によって面接が行われた後に意思飽和度が決定された。
障壁と促進の主な項目は、それぞれのカテゴリーによってTDFの14項目中11項目に該当した
"環境とリソース"は参加者が最も多く回答した項目であり、病院環境が患者の不活動に影響していることを明らかにした。

【考察】
識別された多くの障壁を促進因子は、入院中の高齢者の身体活動に影響を与えることの複雑さを明らかにした。
入院した高齢者において身体活動の障壁と促進因子は、まず理論的に体系化された行動変化介入が入院中の身体活動を改善させるかもしれない。
これは、臨床医や研究者が将来の介入の対象となる可能性のある変更可能な要素を選択するのに役立つ。

TDFでコード化した身体活動の障壁と促進因子


TDFで環境因子に該当する項目の障壁と促進因子


2021/12/07

急性呼吸不全で入院した患者に対して、標準的なリハは、入院日数は短縮するか。RCT JAMA2016

Standardized Rehabilitation and Hospital Length of Stay Among Patients With Acute Respiratory Failure: A Randomized Clinical Trial

JAMA (IF: 56.27; Q1). 2016 Jun 28;315(24):2694-702.


【背景】
ICUでの身体的リハビリテーションは、急性呼吸不全患者のアウトカムを改善させるかもしれない。

【目的】
急性呼吸不全患者に対して、ICUでの通常ケアと、標準化されたリハビリ(standardized rehabilitation therapy ; SRT)を比較すること。

【方法】
ノーズカロライナ州のWake Forest Baptist Medical Centerで行われた。
単施設、ランダム化試験。
急性呼吸不全でICUに入院し、人工呼吸が必要になった成人患者(平均年齢58歳、女性55%)が対象で、ランダムに、標準ケア(SRT、n=150)、通常ケア(n=150)に分けた。

【介入】
SRTグループ:退院まで毎日治療をした。
他動的ROMex、理学療法、漸増レジスタンストレーニング。
通常ケアグループ:臨床チームから要請があってから、平日に理学療法を実施。

SRTグループの介入日数は、他動的ROMexが中央値8日(IQR5-14)、理学療法は5日(3-8日)、漸増レジスタンストレーニングは3日(1-5日)
通常ケアグループで、理学療法を行った日数の中央値は1日(0-8日)

【主なアウトカムと評価】
評価のタイミング:ICU入室時、退院時、2.4.6ヶ月後
プライマリーアウトカム:入院日数(LOS)
セカンダリーアウトカム:人工呼吸器装着日数、ICU日数、SPPBスコア、SF-36、Functional Performance Inventory (FPI) score,、MMSE、握力、ハンドヘルドダイナモメーターの筋力

【結果】
300人をランダム化
LOS:SRTグループ10日(6-17日) vs 通常ケアグループ10日(7-16日)
人工呼吸器装着日数とICU日数は、グループ間で差はなし。
6ヶ月後に差がなかった項目:握力、ハンドヘルドダイナモメーターの筋力、SF-36精神ドメイン、MMSEスコアに差はない
6ヶ月後にSRTグループが高かった項目:SPPBスコア(difference, 1.1 [95% CI, 0.04 to 2.1, P = .04)、SF-36身体ドメイン(difference, 12.2 [95% CI, 3.8 to 20.7], P = .001)、FPIスコア (difference, 0.2 [95% CI, 0.04 to 0.4], P = .02).

【考察】
急性呼吸不全でICUに入院した患者において、SRTは、通常ケアと比べてLOSを短縮しなかった。

・SRTプロトコル
運動の種類:他動的ROMex、理学療法、漸増抵抗運動
 他動的ROMex:上下肢の関節を5回ずつ動かす。
 理学療法:離床、移乗練習、バランス練習
 抵抗運動:背屈、膝屈伸、股関節屈曲、肘屈曲伸展、肩屈曲。抵抗はセラバンドを使用。

頻度:リハビリチーム(PT、nurse、看護助手)によって、週7回、入院中毎日、セッションを3回にわけて介入
理学療法と抵抗運動は患者の達成できるようなレベルで実施。
患者が耐えられない場合は、3セッションとも他動的ROMexのみ。

入院日数に有意差なし



2021/10/09

人工呼吸中にスクイージングを行うことは、酸素化や換気に影響しない!?

Effects of Expiratory Rib-Cage Compression on Oxygenation, Ventilation, and Airway-Secretion Removal in Patients Receiving Mechanical Ventilation

Respiratory Care November 2005, 50 (11) 1430-1437;


【背景】
呼気胸郭圧迫は、胸部理学療法手技の1つであり、日本では”スクイージング”として知られている。

【目的】
人工呼吸管理を行っている患者に対して、胸郭圧迫が気道分泌物除去、酸素化、換気に影響するかを検討する事。

【方法】
ICUにて31人の挿管、人工呼吸管理を行っている患者を対象としたランダム化クロスオーバー試験。
スクイージングありなしで、気管吸引を行い、2回介入(スクイージング有りと無し)の間には最低3時間のインターバルをおいた。
胸郭圧迫は、気管吸引の5分前に実施。
動脈血ガスと呼吸メカニクス(換気量など)は、吸引5分前と吸引25分後に評価。
2回の介入は、同日に行った。

【結果】
動脈血酸素分圧、呼気酸素分圧、PaCO2、動的肺コンプライアンスは、2回の介入間に有意差を認めなかった。
さらに、気道分泌物除去に関しても差を認めなかった。

【考察】
今回の対象患者において、吸引前に胸郭圧迫を行うことは、吸引後の気道分泌物除去や酸素化、換気を著明に改善させることはなかった。


2021/07/24

急性入院中の運動療法は、炎症パラメーターに影響するか。

Effects of Exercise Interventions on Inflammatory Parameters in Acutely Hospitalized Older Patients: A Systematic Review and Meta-Analysis of Randomized Controlled Trials.

J Clin Med (IF: 3.303; Q4). 2021 Jan 14;10(2):290.


【背景】
このシステマティックレビューとメタアナリシスの目的は、入院した高齢者において、運動療法の炎症パラメーターに対する急性効果を検討すること。

2020年8月までの研究を対象にレビューを実施。
対象となる研究は、急性入院した高齢者に対して、運動と通常ケアの炎症パラメーターへの影響を比較したRCT。
二人のレビュアーが独立して研究を評価。研究の質は、DerSimonian-Laird random-effects inverse-variance modelを持ちいて評価。

5つの研究(275人)が基準を満たした。
運動介入は、レジスタンストレーニングや複合的なプログラムが用いられていた。

結果は、通常ケアと比較して、運動療法は、炎症パラメーター(CRP,IGF-1など)に対して良好な影響を示した。
しかし、炎症パラメーター個別の解析では、CRP、IGF-1が減少傾向にあるが、著明な減少ではないことを明らかにした。

このレビューにおいて、急性入院中の高齢患者に対する運動療法は、わずかに炎症状態を改善させることを示した。
とはいえ、RCTの数が少ないため、今回の結果を慎重に解釈し、今後の研究での結果を注意して確認すべきである。




2021/05/17

入院中の身体活動低下予防策:PTによる身体活動アドバイス

Physiotherapist advice to older inpatients about the importance of staying physically active during hospitalisation reduces sedentary time, increases daily steps and preserves mobility: a randomised trial

Journal of Physiotherapy (2019) 65(4) 208-214


<背景>
理学療法士による入院中の身体活動の重要性についてのアドバイスが、活動性、移動、筋力、入院日数、合併症に影響するかについて検討。また、入院中の高齢者の活動の妨げとなっているものを見つけることを目的とした。

<方法>
ランダム化試験、Intention To Treat解析、検査者ブラインド。
68人の60歳以上、大学病院に入院している患者。
通常ケアに加えて、介入群では、入院中の悪影響と入院中に活動的であることの重要性に関するブックレットを配布。
対照群は通常ケアのみ。

アウトカムは、入院中の加速度計で測定した身体活動量。
移動能(mobilty)は、the de Morton Mobility Index (DEMMI)で評価
筋力は、握力で評価
入院日数と合併症は記録から検索。
入院中の活動の妨げに関しては、質問票で調査。

<結果>
2群間で活動量の差が、974歩/日示され、介入群の方が有意に多かった(95% CI 28 to 1919)。
介入群は、中等度強度の身体活動が向上しており、安静時間が減少していた。しかし、これらは些細な効果かもしれない。
介入群で、入院中に移動能力を失ったのは、対照群の参加者(35人中10人)に比べて約1/5であった(33人中2人)。相対リスク0.21(95% CI 0.05 to 0.90).
筋力、入院日数、合併症に関して、2群間での違いは明らかではなかった。
患者の報告した入院中の活動の制限は、息切れ、スペースが無い、感染症への不安であった。

<考察>
高齢入院患者において、PTが入院中の身体活動を維持することに関するアドバイスは、入院中の身体活動レベルを向上させ、移動能力低下を予防する。


・対象基準
60歳以上、入院48時間以内、介助なしで移動可能、アドバイスを理解できる、評価に参加できる(MMSEで判定)
・除外基準
隔離患者、予定手術入院、医学的にベッド上安静が必要、緊急手術を受けた、加速度計を装着できない(皮膚の問題や切断など)

・ブックレットの内容
テキストとイラストで、入院中の活動の重要性と効果について説明。加えて、患者が入院中の身体活動を向上させるべきであることを記した。
PTはこのブックレットを用いて、口頭で20分説明。
ブックレットの内容


・握力は、座位、肘屈曲90度で測定

入院の原因疾患

加速度計の結果

活動の妨げになっているもの



2021/05/15

作業療法への支出は、再入院を減らすために必要な支出

Higher Hospital Spending on Occupational Therapy Is Associated With Lower Readmission Rates

Med Care Res Rev (IF: 3.212; Q1). 2017 Dec;74(6):668-686.


病院経営者は、質を向上しつつ、支出をコントロールしなければならないプレッシャーにさらされている。
過去の研究で、病院の支出と質の関係について焦点を当てた中に、特異的なサービスの支出と質にの関係についてはほとんど注目されていない。
今回、この文献では、経営者が希少な資源をどのように配分すべきかについて、限られたガイダンスしか提供していません。
医療請求と費用のデータを用いて、心不全、肺炎、急性心筋梗塞に対しての特定のサービスへの支出と30日間の再入院率を検討した。

作業療法への支出カテゴリーのみが、これら3つの疾患すべての再入院率の低下と統計的に有意に関係していた。

この考察としては、作業療法は、患者の機能と社会的役割に焦点を当て、即座に対応する職種であり、これらの問題が解決されなければ、再入院の重要な要因となる可能性がある。