J Crit Care (IF: 3.42; Q2). 2021 Apr;62:65-71.
【目的】
神経筋電気刺激(NMES)が大腿四頭筋の筋厚、筋力、形態学的、分子マーカーへの効果をけんとうすること
【方法】
長期滞在が予測される成人重症患者に、片側大腿四頭筋へ連続7日間のNMESセッションを実施。
介入前後で大腿四頭筋の厚みを超音波で評価。
介入後、筋力は協力が得られた患者で評価し、筋生検を実施。
多変量回帰分析で筋厚の減少に影響した因子を同定。
【結果】
筋厚は刺激した下肢で低下が少なかった(-6%vs-12% p=.014,n=47))
筋力は同程度。
筋厚をより維持できていることに独立して関連していた因子は、オピオイド投与、最小筋収縮、刺激していない下肢でより筋厚が減少していることであった。
刺激された筋では、筋線維が大きく変化しており、MyHC-I遺伝子がより多かった。
NMESはその他の筋線維タンパク、MuRF-1、atrogin-1に影響していなかった。
筋線維の壊死と炎症の兆候は、どちらの筋でも同等であった。
【考察】
NMESは筋肉量の減少を軽減させた。しかし、筋力への影響は見られなかった。
筋肉量を維持は、オピオイド使用、NMES中に最小筋収縮がある、より筋肉量が減少している患者において、観察される可能性がある。