J Crit Care (IF: 3.42; Q2). 2017 Aug;40:76-82.
【目的】
ICU生存後に筋力低下を経験した患者は、機能的な活動に制限を生じてる。
神経筋電気刺激(NMES)は重症患者の運動に置き換えられる。
目的は、ICU生存者の筋力に対する個別リハビリの効果を検討すること。
【方法】
ICU退院後フォローした128人(平均53歳)をNMESセッション+個別リハグループ、コントロールグループにランダムに分けた。
筋力は、MRCスケールと握力を退院時に評価。
セカンダリーアウトカムは、機能的活動と入院日数
【結果】
MRC、握力、機能的状態、入院日数は両グループで有意差なし(p>.05)
ΔMRC%はNMESグループでICU退室後1-2週はより高い傾向
2週間時点で、ICU-AW患者においては、NMESグループの方がより筋力は高かった(p=.05)
【考察】
ICU退室後のNMESと個別理学療法は、退院時の機能的状態や筋力を大きく改善させなかった。
しかし、ICU-AW患者において、NMESは有効かもしれない。
今後患者数を増やしてリハビリ戦略の効果の可能性について検証が必要。