2026/04/17

長期酸素療法を行っている患者の座位時間と認知機能障害

Sedentary Time and Cognitive Impairment in Patients Using Long-Term Oxygen Therapy: A Cross-Sectional Study

Int J Environ Res Public Health. 2022 Feb 2;19(3):1726.


【背景】
身体不活動は慢性呼吸器疾患において死亡の予測因子である。
認知機能障害も呼吸器疾患患者によく見られる。
目的:長期酸素療法を行っている患者における座位時間と認知機能障害の関係を調査すること

【方法】
対象:長期酸素療法を行っている慢性呼吸器疾患患者96例
平均年齢77.3歳
身体活動量:IPAQで評価した座位時間
認知機能評価:MoCA
息切れ:mMRC

【結果】
座位時間の中央値は600分
MoCAの中央値は24ポイント
67例(70%)が軽度認知機能障害を有していた
多変量回帰分析にて、座位時間が息切れ、認知機能障害と独立して関連していた。

座位時間と認知機能障害、息切れに関連があるかも・・?

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limitationにも書いてあるが、因果関係を示すものではないが、何かしら関連はありそうな要素だなと。

2026/04/12

IPFにおける身体活動性の低下と肺生理学的な変化の関連

Physical activity decline is disproportionate to decline in pulmonary physiology in IPF. 

Respirology. 2021 Dec;26(12):1152-1159. 


【背景、目的】
IPF患者の日常の身体活動性は低下している。
疾患の進行度との関連は知られていない。
目的は、
1)12ヶ月の身体活動性の変化を追跡
2)疾患重症度マーカーやQOLとの関連
3)身体活動性の予測ツールの検討

【方法】
54例のIPF患者で、身体活動評価をベースライン、6ヶ月、12ヶ月に行なった患者
活動量は、sense wear armbandを連続した7日間装着
その他の評価項目は、HADS(不安、抑うつ)、SGRQ、Leicester咳評価、FVC、DLCO、6MWD

【結果】
平均歩数:ベースラインは3887歩、12ヶ月後の歩数は3326歩(p=0.02)
活動性の低下と12ヶ月後の総エネルギー消費量は、12ヶ月後に著明に低下
12ヶ月後の歩数の減少は、肺機能の低下よりも大きい割合を示した
歩数の変化は、%FVCや6MWDと弱い-中等度の相関を示した
歩数の変化は、長期予後とは関連はなかった

【考察】
IPFにおいて、12ヶ月後の歩数の減少は著明であり、肺生理学的な現象との低下とは不釣り合いだった。
疾患の進行を評価するのには有効な指標かもしれない。


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歩数は1年間で減少傾向なのは理解できる。
肺機能の低下とはさほど強い相関がなかった。。肺活量も多少関連があるのでしょうけど、それ以外の活動習慣や身体機能の方が身体活動性には関連がありそうな気もします。
この論文からは、4000歩程度歩ければ上出来と言ったところか。

2026/04/05

6MWD中の低酸素は、予後不良

Factors Associated with Exercise-Induced Desaturation in Patients with Chronic Obstructive Pulmonary Disease.

Int J Chron Obstruct Pulmon Dis. 2020 Oct 23;15:2643-2652. 


<背景、目的>
6MWTはCOPD患者の身体機能の評価に有用である。
近年、6MWT中の低酸素が増悪や死亡リスクを悪化させる可能性が示されている。
この研究では、運動時低酸素(exercise induced desaturation:EID)が、リスク因子となるかを検討することである。

<方法>
2013年から2017年の間にデータベース研究への参加を承認した成人COPD患者が対象
評価項目は、年齢、性別、BMI、既往歴、薬物療法、肺機能検査

<結果>
1768例のCOPDが対象
932例(52.7%)でEIDを認めた
836例(47.3%)でEIDを認めなかった

EIDを生じていたグループは、6MWDがより短かった(352m VS 426.5m)
多変量ロジスティック回帰分析の結果、高齢、女性、1秒量の低下、心房細動(Af)の存在が、6MW T中の低酸素を予測した
EIDグループは、1年間の増悪頻度が多かった(0.59回 vs 34.13%)
afのあるCOPD患者は、1年間のうちに、入院や増悪の日がより高かった。

<考察、まとめ>
本研究では、高齢、1秒量が低いこと、女性は、EIDのリスク因子でっあった。
6MWT中の低酸素血症は、1年以内の頻回なCOPD増悪と関連していた。

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低酸素の弊害として予後や増悪との関連があるのかも?
低酸素だから増悪するのか、低酸素によって低活動になりやすいために増悪するのか。。