J Geriatr Phys Ther (IF: 3.38; Q3). 2020 Oct/Dec;43(4):172-178.
【背景】
急性入院は機能低下を示し、入院関連デコンディショニングとして知られている。高齢者は、最も弱く、結果として、機能的困難さや施設入所のリスクが高まる。
この研究の目的は、多面的な急性リハビリプログラムの、入院関連デコンディショニングに対する効果を、日常的に収集されるデータで評価し、対照試験が必要かを検討する事。
【方法】
2013-2014年の後方視的入院データベースレビューを実施。
患者のリハプログラムの経験を評価するために、2年間の患者のフィードバックアンケートを解析した。
【結果】
289人の急性リハプログラムを行った患者が含まれる。
多くの患者は、81-90歳で、全入院の47%を占めている。
急性リハプログラムにエントリーしたのは、中央値で入院5日。入院日数は9日。
これらの患者の多く(57%)は、自宅に直接退院していた。
21%の患者は、入院リハ部門への転院が必要であった。
平均のFIM利得点数は、22点。平均退院時FIMスコアは94点。
患者フィードバックでは、96%がプログラムをとても良かったor良かったと回答。
プログラムに参加した患者の多くは、機能的なアウトカムの改善が得られ、多くは直接自宅退院でき、リハ病院への転院は減少しており、この急性リハプログラムを受け入れていた。
【考察】
これらの結果は、急性リハプログラムが、入院関連機能障害において、より厳格な評価が正当であることを示唆している。