2016/12/16

身体活動性評価の標準化

 Standardizing the Analysis of Physical Activity in Patients With COPD Following a Pulmonary Rehabilitation Program  

 

CHEST  2014; 146(2):318-3 27 

 

背景

身体活動性の評価方法は広く妥当性がある。この研究では、呼吸リハ後の身体活動性アウトカムの統計的な優位性における分析方法の違いの影響について検討。

 

方法

身体活動性は57人のCOPD患者にアームバンド活動性モニターを呼吸リハの前後3か月装着。

アウトカムは、1日の歩数(STEPS)、中等度以上の活動時間(TMA)、平均METs(METs)、活動時間(ACT)

週末の影響、評価日数、後処理(ポストプロセッシング)、日照時間の影響

 

結果

STEPSとACT(1.6-2.3METs)が最も感度の良いアウトカムだった。

週末を除くと、サンプルサイズが減少した:STEP(83 vs 56)、TMA(160 vs 148)、METs(251 vs 207)。平日4日(STEPS、TMA)か5日(METS)で最も低いサンプルサイズになる。

1日8時間未満の装着時間を除くと、STEPSのサンプルサイズが減少(56 vs 51)

日照時間の違いは、重要な交絡因子だった

 

結語

呼吸リハでフォローしている身体活動性の変化を最も評価できるのは、平日の4日で、日中に最低8時間装着しており、共変量解析として日照時間の違いを考慮すべきである。

 

・安定期COPD に外来リハのみかカウンセリングを加えたものを無作為に実施。

身体活動性は連続7日間装着してもらう。

・中等度の身体活動は3METs以上の活動を指す。

・57人のCOPDが対象。平均%FEV1.0は46%、GOLDステージではⅢが51%いる。平均6MWTは427m

・各活動量の指標で、サンプルサイズが最も小さく、ICCが最も高いのは4-5日間。

・活動強度が最も高いのはAM7時からPM8時。

・16人の患者は冬に始め、19人は春、16人が夏、6人は秋に開始。日照時間が平均最大20分異なるため、データにも影響があった。

 

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統計手法が難しい。。。

とりあえず、平日4日間のデータで良いのだろうということは分かったけど、表を解読できなかった。

後日ゆっくり読み進めていきたい。



2016/12/12

慢性心不全患者の6MWTのMCID

Clinically Meaningful Change Estimates for the Six-Minute Walk Test and Daily Activity in Individuals With Chronic Heart Failure

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23997688

Cardiopulmonary Physical Therapy Journal,Vol 24  No 3 September 2013

 

目的

このスタディでは慢性心不全(CHF)の外来患者における6MWTと日常活動性のMDDとMCIDの推定値を示すこと。

 

方法

22人の安定期心不全患者、NYHA classⅡとⅢ、ベースラインに2回6MWTを間に30分の休憩を挟んで実施。

日常活動性の測定のために3軸加速度計を7日間装着。

通常の治療の7週間後、再び加速度計を7日間装着し、クリニックに戻すときに、 心疾患と6MWTに関するthe Global Rating of Change Scale (GRS) を記入。

6MWTのMDDは2つのベースライン6MWTで算出。日常生活のMDDは2つの方法で算出1)ベースラインモニター中の妥当性、2)GRSで変わっていないと答えた患者のベースラインの妥当性

6MWTと日常活動性のMCIDはGRSで改善したと答えた患者の平均と95%信頼区間で算出。

 

結果

6MWTのMDDは32.4m。日常活動性のMDDは5909VMU/hr(vector magnitude units)

日常活動性のMCIDは1337VMU/hr。6MWTのMDDとMCIDは良好な配置にあり、推定MCIDは約32m.

しかし、算出したMCIDはMDDで表した測定誤差以下であり、提示されたMDIDはこの対象において少なく見積もれているか、日常活動性が疾患全体の変化以上に強いのかもしれない。

 

・ the minimum detectable difference(MDD):臨床的に意味のある変化を示し、測定誤差を反映する。測定機器による測定誤差を除いた本当に達成された変化を示している。評価の再現性や妥当性を用いる。

・the minimum clinically important difference (MCID):臨床的に意味のある変化を示し、実感した変化を反映する。患者が実際に効果を感じた最小の改善値を示す。

・GRS

"最後に会ってから、あなたの心疾患の状態をどのように感じているか丸印をつけてください"

 

・自覚症状と日常活動:よくなったと感じていると、活動性が高い

 

・6MWTの変化と日常生活の変化

 

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人数が少ないし方法も聞いたことが無い方法なので、信頼できるのか分からないが、重症COPDのMCIDと近い数字ではあるので、目安には使えるかな?どこかで大規模研究されてそうな気もするけど。

活動量の単位って統一できないものなのか。



2016/12/08

身体活動性の変化がCOPD増悪入院の回数に与える影響

Influence of changes in physical activity on frequency of hospitalization in chronic obstructive pulmonary disease

 

Respirology.2014 Apr;19(3):330-8

 

http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/resp.12239/abstract;jsessionid=0483FC693A4C620570D18599E76863BA.f01t04

目的

COPD患者の通常の身体活動(PA)がCOPD増悪入院の割合に影響するかを評価すること。

 

方法

543人の救急病院で治療した患者を前方視的に集めた。PAは冠者の自己申告、1週間のうち少なくとも3日間の歩いた推定距離(km/day)を調査。入院は病院のデータベースから収集。すべての患者は参加してから、少なくとも2年のフォローを行ったものを解析に加えた。反応変数は研究に参加した後の3年以内のCOPD増悪入院の数。

 

結果

391人の患者が生存。平均%FEV1.0は52%。低いPA患者は入院率が上昇((odds ratio 2.134)。

 

結語

COPD患者で低い活動レベルもしくは、PAが減少している患者はCOPD増悪による入院をする割合が高くなっていた。PAのより高いレベルへの変化もしくは、少なとも3-6km/dayの歩行のような低い活動強度は、COPD増悪入院の割合を減少させる。

 

・ベースラインのインタビューで昨年のPAの種類について質問。週3回は家から出るように指示。週2回以下は、通常のPAではない(non-regular PA)と判定。

・1日の活動量で5グループに分類。

週2回いかの外出:nr-PA、1日3㎞以下:低PA、3-6㎞:中等度PA、6㎞以上:高度PA、スポーツや仕事そしている:非常に高いPA

・PAの変化は、研究参加時とその2年後を比較。PAの変化は7つのカテゴリーに分類

・5年間フォローした。高いPA患者は若く、呼吸困難感が少なく、気流閉塞が少なく、6MWTで長距離を歩けていた

・単変量解析にて、高いレベルのPAを維持もしくは上昇、COPD増悪入院のオッズは減少

・PAの減少もしくは低いレベルでの維持は入院率を高める

・多変量解析にてPAの変化(7つのカテゴリー)は独立してCOPD増悪入院と関連。

・入院に関与するPAレベルの変化のオッズ:ベースライン低活動レベル+2年後低活動レベルは1.9倍、ベースライン高活動レベル+2年後低活動レベルは2.1倍

 

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あまり見慣れない図表だったので、難しかった。とりあえず、身体活動性を維持できていれば入院リスクは少なく、より高いレベルを維持できればなおリスクは低い、と解釈。

そもそも、身体活動"性"と身体活動"量"の言葉の使い分けが知りたい。



2016/12/04

持続運動 vs 抵抗運動:COPD患者の大腿四頭筋の筋機能障害に効果があるのは?

effect of endurance versus resistance training on quadriceps muscle dysfunction in COPD: a pilot study

 

International Journal of COPD 2016:11 2659–2669

 

背景

運動は、COPDの下肢筋機能障害の対策として重要である。リハビリテーションの2つの主な方法である持続運動と抵抗運動は、どちらも筋力、運動耐容能、健康関連QOLを改善させるかもしれないが、大腿四頭筋への効果は徹底的に議論されていない。

 

方法

30人のCOPD患者(%FEV1.0 56%)を、無作為に8週間の持続運動(ET)か抵抗運動(RT)を行った。外側広筋生検を筋の形態と代謝、血管形成因子を評価するために、トレーニングの前後に実施。症状の程度、運動耐容能(6MWT、自転車エルゴ)、血管機能も評価した。

 

結果

どちらのトレーニング様式も症状、運動耐容能を改善させ、2つのグループに差は無かった。タイプⅡaの筋線維の割合は、持続運動後に減少しており、抵抗運動で筋線維の変化は見られなかった。どちらのトレーニング様式でも筋毛細血管、血管形成因子、血管機能に差は無かった。持続運動後、筋タンパクの要素であるホスホフルクトキナーゼが減少しており、クエン酸シンターゼの含量が上昇していたが、抵抗運動後には変化が見られなかった。

 

結語

持続運動も抵抗運動も症状と運動耐容能は改善していた。持続運動は、より大腿四頭筋フェノタイプの酸化を引き起こし、COPDの筋機能障害を防ぐ。

 

・デンマークの患者を対象。年齢40-80歳。重症心不全や不安定虚血性心疾患、悪性腫瘍は除外

・介入頻度は、8週間、週3回、35分間のトレーニング。

・ETはボルグスケールで14-15のレベルで実施。サイクリングもしくはトレッドミル歩行を行い、それぞれの負荷は徐々に上げていくように指示

・RTはマシンを使用し、主な上下肢の筋群(チェストプレス、ローイング、レッグプレス、レッグエクステンション)を4セット実施。負荷は1RMの30%から開始し、1RMの40%へ増強した。回数は15-20回、30秒持続して実施。それぞれのセット間に20秒の休憩と、運動種目の間に60秒の休憩をはさんだ。

・症状の評価としてCAT、運動耐容能の評価として6MWT、運動負荷試験、体組成の評価を実施

・Figure2A,B:どちらのトレーニング様式でもTypeⅠ線維の割合に著しい変化は無かった:赤がミオシン重鎖、緑がTypeⅠ線維。

対照的にTypeⅡa線維はET後に減少していたが、RT後は変わりなかった(Figure2D)

・運動様式別の評価を比較

・CATや運動耐容能はどちらの運動でも改善。脂肪量はETでのみ有意に減少

・下肢の血流量:AはRT、BはET、Cはすべての患者。トレーニング後の方が、血流量は増大しており、ETの方が有意に改善。

 

 

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TypeⅠ線維:赤筋、遅筋。収縮速度は遅いが、持久性がある。ヒラメ筋に多い。

TypeⅡa線維:速筋。TypeⅠとⅡbの中間。人には少ない

TypeⅡb線維:白筋、速筋。収縮速度は速く、出力は大きいが、疲れやすい。腓腹筋に多い。

高齢者はTypeⅡ線維が減少しやすく、COPDではTypeⅠが減少しやすい特徴があったような。。



2016/12/01

併存症のある外来COPD患者に標準的リハを行った効果

Efficacy of standard rehabilitation in COPD outpatients with comorbidities

Eur Respir J 2010; 36: 1042–1048

 

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20413540

 

前向き研究では、多くの併存症を確認している。特異的な併存症や併存症の数が増えることが独立して呼吸リハを実施するCOPDのアウトカムの低下と関連しているかどうかを評価した。

 

316人の外来患者(平均年齢68歳)を対象。アウトカムは併存症、MCIDの確立されている評価(6MWD:54m、MRC:-1、SGRQ;-4点)。

 

62%の患者に併存症があり。高血圧(35%)、脂質異常症(13%)、糖尿病(12%)、冠動脈疾患(11%)が最も頻度が多かった。

これらの患者のうち45%が、すべてのアウトカムでMCIDを達成。ロジスティック回帰モデルで、ベースラインの6MWD(OR0.99、p=0.001)、MRC (OR 12.88、p1=0.001)、動脈血CO2分圧( (OR 1.08、p=0.034)が、6MWDとMRCの改善した患者の割合と相関していた。骨粗鬆症の存在は6MWDの改善度合いを減少させていた (OR 0.28、p=0.006)。

 

外来呼吸リハを行っているCOPD患者で、併存症が多く存在していることが分かった。患者の身体障害と骨粗鬆症の存在のみがリハアウトカムの低下と独立して関連していた。

 

・4つのイタリアのリハセンターの患者を対象。最近増悪した患者など安定していない患者は除外

・併存症は The Charlson index を入院時に記録。年齢で補正せず、COPDはスコアに含めない

・3つのグループに分類 0:関連した疾患が無い、1:1つの関連した疾患がある、2:2つ以上の疾患がある

・呼吸リハは、外来にて週3回、1セッション3時間のものを、21セッション(7週間)実施。内容は、標準的な活動(骨格筋トレーニング、教育、胸部理学療法、心理面、栄養カウンセリング)を行い、理学療法士がプログラムのすべての活動中、均等に指導を行った

・アウトカム:6MWT、mMRC、SGRQをリハ前後で比較。その他評価は、肺機能、動脈血ガス。

・結果、併存症スコアは平均2.6点。6MWDは併存症が多くなると、若干短くなっている。

・併存症の割合a)は1つの併存症、b)は慢性併存症の集計

・多変量解析でMCIDに影響する因子

 

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併存症があってもMCIDを得られる程度の効果があった。この対象はベースラインが高かったため、MCIDに届かない患者が多く、頭打ちの可能性もあるかな。