Efficacy of standard rehabilitation in COPD outpatients with comorbidities
Eur Respir J 2010; 36: 1042–1048
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20413540
前向き研究では、多くの併存症を確認している。特異的な併存症や併存症の数が増えることが独立して呼吸リハを実施するCOPDのアウトカムの低下と関連しているかどうかを評価した。
316人の外来患者(平均年齢68歳)を対象。アウトカムは併存症、MCIDの確立されている評価(6MWD:54m、MRC:-1、SGRQ;-4点)。
62%の患者に併存症があり。高血圧(35%)、脂質異常症(13%)、糖尿病(12%)、冠動脈疾患(11%)が最も頻度が多かった。
これらの患者のうち45%が、すべてのアウトカムでMCIDを達成。ロジスティック回帰モデルで、ベースラインの6MWD(OR0.99、p=0.001)、MRC (OR 12.88、p1=0.001)、動脈血CO2分圧( (OR 1.08、p=0.034)が、6MWDとMRCの改善した患者の割合と相関していた。骨粗鬆症の存在は6MWDの改善度合いを減少させていた (OR 0.28、p=0.006)。
外来呼吸リハを行っているCOPD患者で、併存症が多く存在していることが分かった。患者の身体障害と骨粗鬆症の存在のみがリハアウトカムの低下と独立して関連していた。
・4つのイタリアのリハセンターの患者を対象。最近増悪した患者など安定していない患者は除外
・併存症は The Charlson index を入院時に記録。年齢で補正せず、COPDはスコアに含めない
・3つのグループに分類 0:関連した疾患が無い、1:1つの関連した疾患がある、2:2つ以上の疾患がある
・呼吸リハは、外来にて週3回、1セッション3時間のものを、21セッション(7週間)実施。内容は、標準的な活動(骨格筋トレーニング、教育、胸部理学療法、心理面、栄養カウンセリング)を行い、理学療法士がプログラムのすべての活動中、均等に指導を行った
・アウトカム:6MWT、mMRC、SGRQをリハ前後で比較。その他評価は、肺機能、動脈血ガス。
・結果、併存症スコアは平均2.6点。6MWDは併存症が多くなると、若干短くなっている。
・併存症の割合a)は1つの併存症、b)は慢性併存症の集計
・多変量解析でMCIDに影響する因子
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併存症があってもMCIDを得られる程度の効果があった。この対象はベースラインが高かったため、MCIDに届かない患者が多く、頭打ちの可能性もあるかな。