Influence of changes in physical activity on frequency of hospitalization in chronic obstructive pulmonary disease
Respirology.2014 Apr;19(3):330-8
目的
COPD患者の通常の身体活動(PA)がCOPD増悪入院の割合に影響するかを評価すること。
方法
543人の救急病院で治療した患者を前方視的に集めた。PAは冠者の自己申告、1週間のうち少なくとも3日間の歩いた推定距離(km/day)を調査。入院は病院のデータベースから収集。すべての患者は参加してから、少なくとも2年のフォローを行ったものを解析に加えた。反応変数は研究に参加した後の3年以内のCOPD増悪入院の数。
結果
391人の患者が生存。平均%FEV1.0は52%。低いPA患者は入院率が上昇((odds ratio 2.134)。
結語
COPD患者で低い活動レベルもしくは、PAが減少している患者はCOPD増悪による入院をする割合が高くなっていた。PAのより高いレベルへの変化もしくは、少なとも3-6km/dayの歩行のような低い活動強度は、COPD増悪入院の割合を減少させる。
・ベースラインのインタビューで昨年のPAの種類について質問。週3回は家から出るように指示。週2回以下は、通常のPAではない(non-regular PA)と判定。
・1日の活動量で5グループに分類。
週2回いかの外出:nr-PA、1日3㎞以下:低PA、3-6㎞:中等度PA、6㎞以上:高度PA、スポーツや仕事そしている:非常に高いPA
・PAの変化は、研究参加時とその2年後を比較。PAの変化は7つのカテゴリーに分類
・5年間フォローした。高いPA患者は若く、呼吸困難感が少なく、気流閉塞が少なく、6MWTで長距離を歩けていた
・単変量解析にて、高いレベルのPAを維持もしくは上昇、COPD増悪入院のオッズは減少
・PAの減少もしくは低いレベルでの維持は入院率を高める
・多変量解析にてPAの変化(7つのカテゴリー)は独立してCOPD増悪入院と関連。
・入院に関与するPAレベルの変化のオッズ:ベースライン低活動レベル+2年後低活動レベルは1.9倍、ベースライン高活動レベル+2年後低活動レベルは2.1倍
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あまり見慣れない図表だったので、難しかった。とりあえず、身体活動性を維持できていれば入院リスクは少なく、より高いレベルを維持できればなおリスクは低い、と解釈。
そもそも、身体活動"性"と身体活動"量"の言葉の使い分けが知りたい。