2016/12/08

身体活動性の変化がCOPD増悪入院の回数に与える影響

Influence of changes in physical activity on frequency of hospitalization in chronic obstructive pulmonary disease

 

Respirology.2014 Apr;19(3):330-8

 

http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/resp.12239/abstract;jsessionid=0483FC693A4C620570D18599E76863BA.f01t04

目的

COPD患者の通常の身体活動(PA)がCOPD増悪入院の割合に影響するかを評価すること。

 

方法

543人の救急病院で治療した患者を前方視的に集めた。PAは冠者の自己申告1週間のうち少なくとも3日間の歩いた推定距離(km/day)を調査入院は病院のデータベースから収集すべての患者は参加してから少なくとも2年のフォローを行ったものを解析に加えた反応変数は研究に参加した後の3年以内のCOPD増悪入院の数

 

結果

391人の患者が生存平均%FEV1.0は52%低いPA患者は入院率が上昇((odds ratio 2.134)

 

結語

COPD患者で低い活動レベルもしくはPAが減少している患者はCOPD増悪による入院をする割合が高くなっていたPAのより高いレベルへの変化もしくは、少なとも3-6km/dayの歩行のような低い活動強度は、COPD増悪入院の割合を減少させる

 

・ベースラインのインタビューで昨年のPAの種類について質問。週3回は家から出るように指示週2回以下は、通常のPAではない(non-regular PA)と判定

1日の活動量で5グループに分類

2回いかの外出:nr-PA、1日3以下:低PA3-6:中等度PA6以上:高度PAスポーツや仕事そしている:非常に高いPA

PAの変化は研究参加時とその2年後を比較PAの変化は7つのカテゴリーに分類

・5年間フォローした。高いPA患者は若く呼吸困難感が少なく、気流閉塞が少なく6MWTで長距離をけていた

・単変量解析にて、高いレベルのPAを維持もしくは上昇COPD増悪入院のオッズは減少

PAの減少もしくは低いレベルでの維持は入院率を高める

・多変量解析にてPAの変化(7つのカテゴリー)は独立してCOPD増悪入院と関連

・入院に関与するPAレベルの変化のオッズ:ベースライン低活動レベル+2年後低活動レベルは1.9倍ベースライン高活動レベル+2年後低活動レベルは2.1倍

 

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あまり見慣れない図表だったので、難しかった。とりあえず、身体活動性を維持できていれば入院リスクは少なく、より高いレベルを維持できればなおリスクは低い、と解釈。

そもそも、身体活動"性"と身体活動"量"の言葉の使い分けが知りたい。