2021/12/28
肺がん患者(NSCLC stageⅠ-ⅢB)は、身体活動レベルが低い
2021/12/22
がん患者の予測アウトカムとしての身体機能評価
サルコペニアと誤嚥性肺炎
2021/12/16
間質性肺疾患の骨格筋
Skeletal muscle atrophy in advanced interstitial lung disease
Respirology (2015) 20, 953–959
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26081374
背景
間質性肺疾患(interstitial lung disease:ILD)患者個々の骨格筋機能異常に関する検討は少ない。我々は、進行したILDと健常群で、上肢と下肢の筋肉の大きさと強さを比較した。2つ目に、筋肉の大きさと強さと機能について検討した。
方法
進行したILD患者は肺移植のリストに記載されており、健常者は研究された。Bモードの超音波で大腿直筋の横断面、腓腹筋、ヒラメ筋、上腕二頭筋の厚さを計測した。対象は、等尺性筋力テスト、Short Physical Performance Battery:SPPB、Timed Up and Go、非支持型上肢運動テストを実施。
結果
26人の進行したILD(平均年齢61歳、FVC2L、%FVC49%)と12人の年齢性別をマッチさせた健常群。健常群と比べて、ILD患者は大腿直筋の横断面が小さく、膝伸展筋力と底屈筋力が弱かったが、上腕二頭筋はそうではなかった。ILD患者において、大腿直筋の横断面と膝伸展筋力 (r = 0.63; P < 0.01)、上腕二頭筋厚(r = 0.78;P < 0.01)、肘伸展筋力(r = 0.78;P < 0.01)は中等度の相関が認められた。
考察
進行したILD患者は、下肢筋の萎縮と筋力低下が認められた。今後の研究で、進行したILD患者に対しての運動の効果を評価すべきである。
・対象患者は、40歳以上で肺移植を待機している患者で、移植前リハビリテーションプログラムを少なくとも4週間実施している。6MWDは375±114m。
・筋肉のサイズで有意差があったのは大腿直筋横断面、腓腹筋とヒラメ筋が重なっている部分の厚さ。上腕は有意差なし。
・筋力で有意差があったのは、膝伸展と足関節底屈筋力。これも上肢は有意差なし。
・身体機能では、上肢の耐久性テスト、TUG、SPPB合計。
・下肢筋群が特に低下しているのは廃用によるものだろう。上肢筋力が保たれるのは先行研究と同じ。また、COPDと似た結果。
・肺疾患の筋機能異常の原因は、廃用、低酸素、低栄養、酸化ストレス、組織的炎症、薬剤など多岐にわたる。
2021/12/07
SPPBのMCID (COPD 1点)
急性呼吸不全で入院した患者に対して、標準的なリハは、入院日数は短縮するか。RCT JAMA2016
2021/12/02
肺がん患者の身体活動と運動 oncologist 2020 review
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