Long-term evaluation of home-based pulmonary rehabilitation in patients with COPD
Int J Chron Obstruct Pulmon Dis. 2015; 10: 2037–2044.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26445534
背景
国際的にCOPD患者の呼吸リハ(PR)マネジメントは効果的で、場所に関わらずこのリハビリテーションは提供されている。この後方視研究の目的は、自宅ベースのPRがCOPD患者の運動耐容能とQOLの長期間のアウトカムを検討すること。
方法
自宅ベースのPRは211人の患者(平均年齢62.3歳、平均%FEV1.0 41.5%)が対象。自宅ベースのPRはPRセンターからの距離が遠いという理由と患者の選択によって選択された。それぞれの患者は週1回、8週間チームのメンバーによって個別に管理され、そのほかの日はアクションプランに従ってアドバイスの無い状態で運動療法を継続した。運動のコンディショニング、専門的な患者教育、セルフマネジメントはPRプログラムに含まれている。自宅での評価は6分間ステップテスト、Timed Up and Go test(TUG)、10回起立テスト、HADS、QOL(Visual Simplified Respiratory Questionnaire, VQ11, Maugeri Respiratory Failure 28)
<自宅管理は週1回、8週間。内容は1回90分間で評価に基づいた教育、運動とADLの継続、心理社会的サポート>
結果
インシデントやアクシデントは無かった。6分間ステップテストはプログラムの終了後、6か月後、12か月後に非常に改善しており、TUGと10回起立テストはPR後と6か月後は改善していたが、12か月後に改善は無かった。HADSとQOLスコアはPR後に改善しており、この改善は6か月後と12か月後も持続していた。
考察
自宅ベースのPRは短期間で効果があり、この効果は6か月後、12か月後も持続していた。自宅ベースのPRは外来管理で行っている運動、教育、自己管理に置き換わるものである。
ベースライン
リハの効果
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対象にはHOTやNPPV管理をしている患者が3割程度含まれている。
62歳って日本ならまだ働いている人も多いわけで、それだけ若ければ運動すれば効果も期待できるし、持続できる力がまだ残ってるってことかな。