Daily activity during stability and exacerbation of chronic obstructive pulmonary disease.
BMC Pulm Med. 2014 Jun 2;14:98
背景
多くのCOPD増悪中の患者は、地域で生活を続けているが、前向きベースラインデータの収集の難しさから、増悪中の活動の変化についての情報はわずかしかない。
方法
患者は、日々の日記カードで、呼吸症状の悪化、ピークフロー(PEF)、1日の歩数を記録した。増悪は、呼吸症状の増加によって推定し、過去12か月の歩数を増悪の頻度が多い(年2回以上)もしくは少ないに分けて歩数の記録を比較した。
結果
73人のCOPD患者(88%男性)、平均年齢71±8歳、%FEV1.0 53±16%。歩数計の記録期間は中央値198日。増悪した時、症状は1.9±1.3点の上昇、PEFは7±13L/minの低下していた。1日の歩数はベースラインの週から平均4154±2586歩減少し、増悪の1週間前から3673±2258歩減少していた(p=0.045)。低下が大きかった患者は増悪症状よりも歩数の減少が早かった(3.5日)。歩数が元に戻るのもまた、増悪治療群に比べて治療していない方が早かった。全体を通して、歩数が減少していたのは40回の増悪、708歩/年の減少、対照的に、増悪が頻回ではなかった33人は338歩/年であった。
考察
COPD増悪は、身体活動を減少させ、増悪の頻度を加速させる。
ちょっと図も載せてみよう。
A:歩数 B:症状 C:PEF D外出頻度
増悪期間前に分かりそうなのは歩数と外出頻度か。