2016/03/12

安定期と増悪期の身体活動性を比較

Daily activity during stability and exacerbation of chronic obstructive pulmonary disease.
2014 Jun 2;14:98
背景
多くのCOPD増悪中の患者は地域で生活を続けているが前向きベースラインデータの収集の難しさから増悪中の活動の変化についての情報はわずかしかない
方法
患者は、日々の日記カードで呼吸症状の悪化、ピークフロー(PEF)1日の歩数を記録した増悪は呼吸症状の増加によって推定し過去12か月の歩数を増悪の頻度が多い(年2回以上)もしくは少ないに分けて歩数の記録を比較した
結果
73COPD患者(88%男性)平均年齢71±8歳%FEV1.0 53±16%歩数計の記録期間は中央値198日増悪した時症状は1.9±1.3点の上昇PEFは7±13L/minの低下していた。1日の歩数はベースラインの週から平均4154±2586歩減少し、増悪の1週間前から3673±2258歩減少していた(p=0.045)。低下が大きかった患者は増悪症状よりも歩数の減少が早かった(3.5日)歩数が元に戻るのもまた、増悪治療群に比べて治療していない方が早かった全体を通して歩数が減少していたのは40回の増悪708歩/年の減少対照的に増悪が頻回ではなかった33人は338歩/年であった。
考察
COPD増悪は身体活動を減少させ増悪の頻度を加速させる


ちょっと図も載せてみよう。

A:歩数 B:症状 C:PEF D外出頻度
増悪期間前に分かりそうなのは歩数と外出頻度か。


増悪頻度と歩数の減少。やはり増悪頻度が多いと減少幅も多い。