Effects of different physical therapy programs on perceived health status in acute exacerbation of chronic obstructive pulmonary disease patients: a randomized clinical trial
Disabil Rehabil. 2018 Aug;40(17):2025-2031.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28478693
<目的>
COPD急性増悪患者の健康状態に対して、理学療法介入が影響するかについて評価すること。
<方法>
無作為比較試験。患者は、コントロールグループ(標準的な薬物療法)と、呼吸コントロール+関節可動域グループ、抵抗運動グループに分けられた。
ベースラインと退院時の健康状態はEQ-5Dを使用して評価。
患者の臨床的状態はベースラインで表した。
<結果>
90人の患者が無作為化された。すべてのグループで健康状態は改善した。
コントロールグループと呼吸練習+ROMグループの間において、EQ-5Dの活動、セルフケア、通常の活動の項目とVASが明らかに違いがあった。
コントロールグループと抵抗運動グループの間に、疼痛以外のすべての項目で明かな違いがあった。
最後に、通常ケアとEQ-5Dの不安/抑うつの項目は、呼吸練習+ROMグループと抵抗運動グループの間に明らかな違いがあり、抵抗運動グループの方が明らかな改善を認めた。
<考察>
COPD急性増悪患者の標準的な治療に理学療法を加えることで、標準治療のみと比べて健康状態が明らかに改善した。
入院している患者に理学療法を提供することで、より健康状態の改善をもたらしていた。
短期間の理学療法プログラムを標準治療に加えることは、COPD急性増悪患者の管理を助けることができる。
ーーーーーーーーーーーーーー
短期間でも介入することで、不安や抑うつの予防やQOLの向上に役立つ。
短期間なら、筋トレをしっかりした方が有益?
2018/07/26
なぜCOPD患者は外来呼吸リハを継続できないか
Why are COPD patients unable to complete the outpatient pulmonary rehabilitation program?
Chron Respir Dis. 2018 Jan 1
http://journals.sagepub.com/doi/full/10.1177/1479972318767206
<背景>
この研究の目的は、外来呼吸リハプログラムを完了できなかった患者の背景と臨床特性を比較すること。
<方法>
COPD患者は、2グループに分けられた:プログラムを完了したグループ1と、完了できなかったグループ2。
プログラムを完了できなかった患者には、電話でコンタクトをとり、なぜプログラムへの参加を中止したのかを尋ねた。
<結果>
グループ2では、喫煙している患者の数、ネブライザー、長期間酸素療法、緊急入院、息切れの割合が高かった。
%FEV1.0、運動耐容能、QOLは低かった。
社会背景では、グループ2は教育レベルが低く、独居が多かった。
プログラムを阻害する要因は、モチベーションの欠如(49%)、交通の問題(23.8%)、COPD増悪(18.4%)、仕事による理由(4.8%)、入院(4.1%)
<考察>
喫煙者と重症COPD患者は様々な理由でプログラムを完了することができなかった。特に、モチベーションの欠如は医療従事者にとって特に重要な情報で、ポジティブな姿勢で患者に接していく必要がある。
・トルコのクリニックで8週間の外来呼吸リハが行われた
・参加基準は、安静時の息苦しさがある、もしくは気管支拡張薬を使用している。
・呼吸リハ完了群をグループ1、脱落群をグループ2に分けて、リハ開始時のデーターを比較。
・脱落の基準は、開始時の評価には参加していたが、すべてのプログラムを始められなかった場合、もしくは、3回連続で不参加であった場合
・脱落者には、電話で参加しなかった理由を聴取
・今回の対象者では、喫煙者や長期間酸素療法を行っている患者、前年の救急受診があった患者、独居の患者、教育年数が低い患者は、プログラムを完了できない割合が多かった。
・加えて、1秒量と6MWDが低い患者や息切れが強い患者はQOLが低下していた。
・1秒量はリハを完了できた患者で低かったため、肺機能が必ずしも影響するわけではない。
・医師からの前向きな働きかけが、プログラムのコンプライアンスを向上させたという報告もある。
ーーーーーーーーーーーーー
リハを始める前の評価から、初回運動に至るまでに半分が脱落しているという結果。状態が悪化する前から開始することが必要。
どの疾患でもそうだが、導入がスムーズにいくことが何より大事。
医者の声掛けひとつで患者の行動を変えられるのは、ほかの国でも同じなのかもしれない。
Chron Respir Dis. 2018 Jan 1
http://journals.sagepub.com/doi/full/10.1177/1479972318767206
<背景>
この研究の目的は、外来呼吸リハプログラムを完了できなかった患者の背景と臨床特性を比較すること。
<方法>
COPD患者は、2グループに分けられた:プログラムを完了したグループ1と、完了できなかったグループ2。
プログラムを完了できなかった患者には、電話でコンタクトをとり、なぜプログラムへの参加を中止したのかを尋ねた。
<結果>
グループ2では、喫煙している患者の数、ネブライザー、長期間酸素療法、緊急入院、息切れの割合が高かった。
%FEV1.0、運動耐容能、QOLは低かった。
社会背景では、グループ2は教育レベルが低く、独居が多かった。
プログラムを阻害する要因は、モチベーションの欠如(49%)、交通の問題(23.8%)、COPD増悪(18.4%)、仕事による理由(4.8%)、入院(4.1%)
<考察>
喫煙者と重症COPD患者は様々な理由でプログラムを完了することができなかった。特に、モチベーションの欠如は医療従事者にとって特に重要な情報で、ポジティブな姿勢で患者に接していく必要がある。
・トルコのクリニックで8週間の外来呼吸リハが行われた
・参加基準は、安静時の息苦しさがある、もしくは気管支拡張薬を使用している。
・呼吸リハ完了群をグループ1、脱落群をグループ2に分けて、リハ開始時のデーターを比較。
・脱落の基準は、開始時の評価には参加していたが、すべてのプログラムを始められなかった場合、もしくは、3回連続で不参加であった場合
・脱落者には、電話で参加しなかった理由を聴取
![]() |
呼吸リハに参加しなかった理由。半分近く(49%)がモチベーションの欠如を理由としている。 |
・加えて、1秒量と6MWDが低い患者や息切れが強い患者はQOLが低下していた。
・1秒量はリハを完了できた患者で低かったため、肺機能が必ずしも影響するわけではない。
・医師からの前向きな働きかけが、プログラムのコンプライアンスを向上させたという報告もある。
ーーーーーーーーーーーーー
リハを始める前の評価から、初回運動に至るまでに半分が脱落しているという結果。状態が悪化する前から開始することが必要。
どの疾患でもそうだが、導入がスムーズにいくことが何より大事。
医者の声掛けひとつで患者の行動を変えられるのは、ほかの国でも同じなのかもしれない。
2018/07/19
頭部外傷患者の体位交換とバイタル(SpO2)の変化
The effect of positional changes on oxygenation in patients with head injury in the intensive care unit
J Family Med Prim Care. 2017 Oct-Dec; 6(4): 853–858.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5848412/
<背景>
頭部損傷でフォローしている患者の心肺機能は障害されており、酸素運搬を邪魔している。心肺理学療法は、治療アウトカムの改善と同様に、酸素運搬システムを拡大する。したがって、今回の目的は、ICUでの体位による頭部損傷患者の酸素化レベルを評価すること。
<方法>
30人の頭部損傷患者で、術後ICUにて血行動態的に安定している患者。年齢は15-50歳。
非侵襲的バイタルパラメーター(SpO2、脈拍、呼吸数、血圧)を異なる体位で測定。
体位は、5-15分のインターバルをはさむ。
<結果>
0分ー15分の間、背臥位、右側臥位、左側臥位、リクライニング座位(30°-70°)のすべての体位において、SpO2 が上昇した。
しかしながら、リクライニング座位は、その他の体位と比べて、統計的に有意な改善を認めた。その他のパラメーター(脈拍、呼吸数、血圧)は、それぞれの姿勢が終わる15分までより低い値で安定していた。
<考察>
上体を起こした姿勢は、その他の姿勢と比べて、SpO2が明らかに上昇していた。
その他のバイタルパラメーターは、15分後もより低い値で安定していた。
・4つの姿勢(背臥位、右側臥位、左側臥位、30°-70°リクライニング座位)を選択。開頭術や骨折などの問題がある患者は、45度側臥位で実施。
・それぞれの体位を15分継続。開始時と5分おきに、バイタル測定を実施。
・アウトカム(バイタルの測定項目)は、SpO2、脈拍、呼吸数、血圧
・上体を起こした姿勢が最も、SpO2の改善が良かった
⇒換気メカニクスの改善と換気血流のマッチが要因だろう。
・脈拍は15分後に統計的に有意な差はなかった。
⇒体位変換後1-2分で、血流の調整機能が作用して、5分ほどで自動的に調整が完了した
J Family Med Prim Care. 2017 Oct-Dec; 6(4): 853–858.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5848412/
<背景>
頭部損傷でフォローしている患者の心肺機能は障害されており、酸素運搬を邪魔している。心肺理学療法は、治療アウトカムの改善と同様に、酸素運搬システムを拡大する。したがって、今回の目的は、ICUでの体位による頭部損傷患者の酸素化レベルを評価すること。
<方法>
30人の頭部損傷患者で、術後ICUにて血行動態的に安定している患者。年齢は15-50歳。
非侵襲的バイタルパラメーター(SpO2、脈拍、呼吸数、血圧)を異なる体位で測定。
体位は、5-15分のインターバルをはさむ。
<結果>
0分ー15分の間、背臥位、右側臥位、左側臥位、リクライニング座位(30°-70°)のすべての体位において、SpO2 が上昇した。
しかしながら、リクライニング座位は、その他の体位と比べて、統計的に有意な改善を認めた。その他のパラメーター(脈拍、呼吸数、血圧)は、それぞれの姿勢が終わる15分までより低い値で安定していた。
<考察>
上体を起こした姿勢は、その他の姿勢と比べて、SpO2が明らかに上昇していた。
その他のバイタルパラメーターは、15分後もより低い値で安定していた。
・4つの姿勢(背臥位、右側臥位、左側臥位、30°-70°リクライニング座位)を選択。開頭術や骨折などの問題がある患者は、45度側臥位で実施。
・それぞれの体位を15分継続。開始時と5分おきに、バイタル測定を実施。
・アウトカム(バイタルの測定項目)は、SpO2、脈拍、呼吸数、血圧
・上体を起こした姿勢が最も、SpO2の改善が良かった
⇒換気メカニクスの改善と換気血流のマッチが要因だろう。
・脈拍は15分後に統計的に有意な差はなかった。
⇒体位変換後1-2分で、血流の調整機能が作用して、5分ほどで自動的に調整が完了した
2018/07/10
肺がん術後の高強度運動療法の効果
High-intensity Training Following Lung Cancer Surgery: A Randomised Controlled Trial
Thorax. 2015;70(3):244-250.
https://thorax.bmj.com/content/70/3/244.long
<背景>
肺がん患者の多くは、身体機能の低下によるデコンディショニングをきたしている。肺切除は身体機能を減少させ、さらに日常生活機能を障害する。
<方法>
単盲検無作為化試験。高強度持久トレーニングと筋力トレーニング(60分、週3回、20週間)、術後5-7週に開始した。
対照群は標準的な術後ケアを実施。
プライマリーアウトカムは疲れるまで歩行したときに直接測定した最大酸素摂取量の変化。その他のアウトカムは、肺機能、筋力(1RM)、総筋肉量、日常身体活動、QOL
<結果>
61人の患者が無作為化され、運動グループは最大酸素摂取量が大きく向上した(両群間の差が3.4 mL/kg/min)。
その他、対照群と比較して、一酸化炭素拡散能(5.2%)、1RM(29.5 kg)、椅子立ち(2.1回)、階段昇降(4.3回)、総筋肉量(1.36kg)の違いが得られた。
QOL(SF-36)の身体サマリースコアは、51.8点vs43.3点 (p=0.006)。精神サマリースコアは、55.5点vs46.6点(p=0.015)
<考察>
最近肺がんの手術をした患者において、高強度の持久力と筋力トレーニングは、耐久性を向上させ、最大酸素摂取量、Tlco、筋力、総筋肉量、身体機能、QOLにおいて、明らかな改善を示した。
この研究は、肺がん術後の運動療法の基本を提供するかもしれない。
・患者選択基準:80歳以下、非小細胞がんを新たに診断。
・評価のタイミングは術前、術後4-6週、20週目
・運動は、患者の自宅から近いフィットネスセンターで実施。
・それぞれの運動セッションは最低60分、週3回、20週間継続。可能であれば、週1時間の運動を実施。
・PTやパーソナルトレーナーが指導して運動を行った。
・プログラムは、個別に設定。ウォームアップ、インターバルトレーニング、漸増抵抗運動、吸気筋トレーニング。
・運動強度は、傾斜付きトレッドミルで最大心拍数の80-95%を目標、筋トレは6-12RM。
・最初の4週は安全に行うことに重きを置いて介入。強度は患者の改善度や息切れや疲労感に合わせて増加した
・化学療法を行っている患者はできる限りの運動を継続した。もし出来なかったら、化学療法終了後から運動を追加した
Thorax. 2015;70(3):244-250.
https://thorax.bmj.com/content/70/3/244.long
<背景>
肺がん患者の多くは、身体機能の低下によるデコンディショニングをきたしている。肺切除は身体機能を減少させ、さらに日常生活機能を障害する。
<方法>
単盲検無作為化試験。高強度持久トレーニングと筋力トレーニング(60分、週3回、20週間)、術後5-7週に開始した。
対照群は標準的な術後ケアを実施。
プライマリーアウトカムは疲れるまで歩行したときに直接測定した最大酸素摂取量の変化。その他のアウトカムは、肺機能、筋力(1RM)、総筋肉量、日常身体活動、QOL
<結果>
61人の患者が無作為化され、運動グループは最大酸素摂取量が大きく向上した(両群間の差が3.4 mL/kg/min)。
その他、対照群と比較して、一酸化炭素拡散能(5.2%)、1RM(29.5 kg)、椅子立ち(2.1回)、階段昇降(4.3回)、総筋肉量(1.36kg)の違いが得られた。
QOL(SF-36)の身体サマリースコアは、51.8点vs43.3点 (p=0.006)。精神サマリースコアは、55.5点vs46.6点(p=0.015)
<考察>
最近肺がんの手術をした患者において、高強度の持久力と筋力トレーニングは、耐久性を向上させ、最大酸素摂取量、Tlco、筋力、総筋肉量、身体機能、QOLにおいて、明らかな改善を示した。
この研究は、肺がん術後の運動療法の基本を提供するかもしれない。
・患者選択基準:80歳以下、非小細胞がんを新たに診断。
・評価のタイミングは術前、術後4-6週、20週目
・運動は、患者の自宅から近いフィットネスセンターで実施。
・それぞれの運動セッションは最低60分、週3回、20週間継続。可能であれば、週1時間の運動を実施。
・PTやパーソナルトレーナーが指導して運動を行った。
・プログラムは、個別に設定。ウォームアップ、インターバルトレーニング、漸増抵抗運動、吸気筋トレーニング。
・運動強度は、傾斜付きトレッドミルで最大心拍数の80-95%を目標、筋トレは6-12RM。
・最初の4週は安全に行うことに重きを置いて介入。強度は患者の改善度や息切れや疲労感に合わせて増加した
・化学療法を行っている患者はできる限りの運動を継続した。もし出来なかったら、化学療法終了後から運動を追加した
![]() |
最大酸素摂取量、1RM、総筋肉量の変化。20週間運動を継続すると明らかな改善があった。 |
2018/06/29
起立テスト(sit-to-stand test)の最良の方法
Best Protocol for the Sit-to-Stand Test in Subjects With COPD
Respiratory Care May 2018,Vol. 63, Issue 7.1 Jul 2018
http://rc.rcjournal.com/content/early/2018/05/22/respcare.05100.short
<背景>
起立テスト(STSテスト)の異なるプロトコルはCOPD患者の運動耐容能を評価出来る。
それぞれの起立テスト(5回繰り返し椅子立ち、30秒椅子立ち、1分間椅子立ち)は、COPD患者で相関していると考えた。
この研究の目的は、3つの椅子立ちテストのプロトコルを比較して、それぞれのテストの関連を検証し、運動耐容能や身体活動性を予測できるかを検証した。
<方法>
23人のCOPD患者が対象(11人男性、%FEV1.0 53%)。3つの起立テストを実施。
また、漸増シャトルウォーキングテスト、6分間歩行試験、4m歩行速度、大腿四頭筋の1RM、身体活動性、健康関連QOLも評価した。
<結果>
1分間椅子立ちテストが、6MWT (r = 0.40)、4m歩行速度 (r = 0.64),、身体活動性(0.40 ≤ r ≤ 0.52),と高い相関を示しており、5回椅子立ちテストと30秒椅子立ちテストは、4m歩行速度と相関していた (r = 0.54とr = 0.52)。
それぞれのテストでは、スピードが異なっていた(5回椅子立ち:0.53 ± 0.16 rep/s、30秒椅子立ち:0.48 ± 0.13 rep/s、1分間椅子立ち: 0.45 ± 0.11 rep/s)。
しかし、こられの結果は、良好な級内相関(r ≥ 0.68)を示しており、その他と相関していた。
1分間椅子立ちテストのプロトコルで、骨格筋の酸素飽和度、心拍数、血圧、息切れ、下肢疲労感は、明らかに変化していた。
更に、3つのプロトコルは、運動耐容能の低下もしくは運動耐容能の低下を同定することができていた。
<考察>
COPD患者において、1分間椅子立ちテストは、全体的に血流力学的な需要度が高く、臨床的なアウトカムと良い相関を示した。
5回椅子立ちテストと1分間椅子立ちテストのパフォーマンス速度が異なるにも関わらず、3つのプロトコルのうちよく関係していた。
加えて、3つのテストは、対象者の運動耐容能の低下を同定することが出来る。
ーーーーーーーーーーー
30秒よりも1分した方が、運動耐容能の評価として信頼できる。
Respiratory Care May 2018,Vol. 63, Issue 7.1 Jul 2018
http://rc.rcjournal.com/content/early/2018/05/22/respcare.05100.short
<背景>
起立テスト(STSテスト)の異なるプロトコルはCOPD患者の運動耐容能を評価出来る。
それぞれの起立テスト(5回繰り返し椅子立ち、30秒椅子立ち、1分間椅子立ち)は、COPD患者で相関していると考えた。
この研究の目的は、3つの椅子立ちテストのプロトコルを比較して、それぞれのテストの関連を検証し、運動耐容能や身体活動性を予測できるかを検証した。
<方法>
23人のCOPD患者が対象(11人男性、%FEV1.0 53%)。3つの起立テストを実施。
また、漸増シャトルウォーキングテスト、6分間歩行試験、4m歩行速度、大腿四頭筋の1RM、身体活動性、健康関連QOLも評価した。
<結果>
1分間椅子立ちテストが、6MWT (r = 0.40)、4m歩行速度 (r = 0.64),、身体活動性(0.40 ≤ r ≤ 0.52),と高い相関を示しており、5回椅子立ちテストと30秒椅子立ちテストは、4m歩行速度と相関していた (r = 0.54とr = 0.52)。
それぞれのテストでは、スピードが異なっていた(5回椅子立ち:0.53 ± 0.16 rep/s、30秒椅子立ち:0.48 ± 0.13 rep/s、1分間椅子立ち: 0.45 ± 0.11 rep/s)。
しかし、こられの結果は、良好な級内相関(r ≥ 0.68)を示しており、その他と相関していた。
1分間椅子立ちテストのプロトコルで、骨格筋の酸素飽和度、心拍数、血圧、息切れ、下肢疲労感は、明らかに変化していた。
更に、3つのプロトコルは、運動耐容能の低下もしくは運動耐容能の低下を同定することができていた。
<考察>
COPD患者において、1分間椅子立ちテストは、全体的に血流力学的な需要度が高く、臨床的なアウトカムと良い相関を示した。
5回椅子立ちテストと1分間椅子立ちテストのパフォーマンス速度が異なるにも関わらず、3つのプロトコルのうちよく関係していた。
加えて、3つのテストは、対象者の運動耐容能の低下を同定することが出来る。
ーーーーーーーーーーー
30秒よりも1分した方が、運動耐容能の評価として信頼できる。
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