Nutr Clin Pract (IF: 3.08; Q3). 2021 Oct;36(5):1011-1019.
【目的】
がんに対する肺切除術を行う患者における、術前の栄養状態とプレハビリテーションの効果とベースラインの運動耐容能の関連を検討し、栄養状態のある患者の特性について調べること。
【方法】
162例の患者。多次元プレハビリテーションもしくはコントロールにランダムに割り付け解析した。
栄養失調は、the Patient-Generated Subjective Global Assessment (PG-SGA)で評価。
低リスク(PG-SGA 0−3)、中等度リスク(4−8)、高リスク(9以上)
ベースラインの運動耐容能は6MWTで評価し、比較した。
栄養状態と介入による術前6MWD変化の平均をANCOVAで検討。
【結果】
低リスク51.2%、中等度リスク 37.7%、高リスク 11.1%であった。
低リスク患者は、中等度リスク、高リスク患者と比べて、ベースライン6MWDが高かった。
調整された術前6MWDの平均変化は、コントロールと比較して、18.1mvs5.6m。
【考察】
栄養状態の高リスクな肺がん周術期患者は、栄養の低リスク患者と比べて運動耐容能が低かった。
しかし、多次元的なリハビリ介入によっての改善著明であった。