Respir Med (IF: 3.42; Q2). 2021
【背景】
COPD急性増悪(AECOPD)から回復中の患者に対して、呼吸リハは有効である。
息切れの程度に関わらず、AECOPDに必要なケアの違いによって回復に違いがあるのかについて県とした。
【方法】
1057例のAECOPD患者(入院291例、在宅管理766例)が対象。後方視研究。
AECOPD後に呼吸リハを実施。
6MWDをプライマリーアウトカム、Barthel index 息切れ指標(Bid)によって層別化して検討。
mMRC scale、SPPB、CATについても検討。
【結果】
全体を通して、6MWDは278mから335mへ著明に改善。
自宅管理と比較して、Bidによって層別化すると入院グループの方が6MWDは著明に改善していた。
入院において、Bidレベルが4や5よりもレベル3の方が著明に改善していた。
入院の方が、6MWDのMCIDを達成していた割合が多かった(75.9% Vs 56.7%)
全体的に、Bidと独立してアウトカムの改善が得られた。
ベースラインの気道閉塞とプログラムの効果には関連が認められなかった。
【考察】
入院呼吸リハは、息切れの重症度と独立して著明な改善を認めた。
ベースラインの気道閉塞の重症度とプログラムの効果には相関を認めなかった。