Respirology (IF: 6.42; Q1) 2021 Jan;26(1):72-79.
【背景】
これまでの研究において、COPD急性増悪後の早期呼吸リハプログラムは、再入院を予防し、QOLを改善させることができる安全かつ有効な介入である。
本研究では、AECOPD後に行う定期的な運動療法とリマインダーの電話連絡を含む短期間運動療法が、COPD患者の再入院を減少させ、身体活動量を増加させるのかを検討すること。
【方法】
対象
i)介入群(IG):4-8週の監視下運動療法と2週間おきに自宅での運動療法の継続を支持する電話連絡を行う
ⅱ)通常介入群(UG):専門家による介入を行わない
再入院は、12カ月以内を評価。
身体活動は、活動量モニターを使用して、ベースライン、3カ月、12カ月に評価。
【結果】
136例が対象(IG 68例、UG 68例)
年齢:75歳、男性132例、%FEV1.0 47.0%
12か月間の再入院数 IG vs UG=1.06回vs1.72回
最初の再入院までの日数:146.8日 vs 122.4日
12カ月時点の身体活動量は、両群に違いは無かった。
【考察】
今回のプログラムは、AECOPDの再入院回数を減らし、再入院までの日数を延長させた。
身体活動量と運動耐容能は改善しなかった。