2024/09/27

インターバルトレーニングと持続トレーニングの比較

Effect of interval compared to continuous exercise training on physiological responses in patients with chronic respiratory diseases: A systematic review and meta-analysis

Chron Respir Dis. 2021 Jan-Dec; 18


【背景】
現在のエビデンスは、インターバルトレーニング(IET)と持続トレーニング(CET)は、運動耐容能、心肺機能、症状の改善に有益であるとされている。
しかし、これらの様式は、COPD患者でのみ検証されている。
このメタアナリシスの目的は、慢性呼吸器疾患患者における、IETとCETの運動耐容能、心肺フィットネス、動作時症状への影響について検討する事。

【方法】
2020年9月に各文献サイトを検索。
適格基準は、IETとCETを比較していること、運動耐容能、心肺フィットネス、症状を評価しているもの。

【結果】
13件のRCT(530人の慢性呼吸器疾患患者)がPEDroスケールでfairもしくはgoodの判定をされているものを対象
11件の研究に446例のCOPDが含まれている。
1件は、24例ののう胞性肺線維症(CF)、1件は60例の肺移植待機患者。

IETはCETと比べて、最大運動負荷が改善し、動作時息切れが低かった。
しかし、これらの改善亜h、MCIDまでは到達していなかった。
最大酸素摂取量(peakCO2)、最大心拍数(peakHR)、分時換気量(peakVE)、乳酸値(LAT)、下肢不快感は、両グループに著明な違いは無かった。

【考察】
IETは、CETと比べて運動耐容能の改善と動作時息切れ感が少なく運動が可能であった。
しかし、臨床的有効な改善までは至らなかった。