Nutr Clin Pract (IF: 3.08; Q3). 2021 Aug;36(4):891-898.
【背景】
間質性肺疾患(ILD)は、運動能力が低下していることは知られている。
目的は、栄養状態と体組成の状態が、ILD患者の運動耐容能と関連しているかを検討すること。
副次目的として、ILD患者の栄養状態の代用マーカーとなりえるもの(適切性)を評価すること。
【方法】
疾患重症度は%FVCで決定。
運動耐容能は、6分間歩行距離。
栄養状態は、
the subjective global assessment(SGA)
standardized phase angle (SPhA)
impedance ratio z-score (z-IR)
を使用
生体電気インピーダンス分析で、体組成パラメーターを推定した。
【結果】
79人中45人(57%)が、SGAで低栄養とされた。
FFM index z-score (z-FFMI)、SGAは、疾患重症度と独立して、運動耐容能を予測した。
年齢、低BMI、z-FFMI、body fat mass index z-scoreは、重度の栄養障害と関連していた。
SPhA、SGAグループで著明な違いは無かったが、z-IRが高いと、重度の栄養障害のオッズが上昇した。
【考察】
ILD患者において、栄養障害とFFMの減少は、ADLパフォーマンスに悪影響を及ぼす。