BMJ Open Respir Res (IF: 2.81; Q1)2024 May 24;11(1):e002261.
【背景】
COPD患者は、座りがちな生活スタイルになっていることが多い。
座りがちな行動が増えると、健康への悪影響や平均寿命の短縮と関連する。
この混合方法(mixed-methods)のシステマティックレビューの目的は、COPD患者の座りがちな行動に影響している要因をまとめること。
【方法】
2023年3月に臨床図書司書(clinician librarian)によるサポートを基にデータベースを検索。
2人の独立した査読者によって論文のスクリーニングを実施
量的および質的データの統合が実施された。
【結果】
1037件が同定され、29論文が採用された(26件の量的研究、3件の質的研究)
多くの研究が先進国(高所得国)で行われていた。
座りがちな行動を促進する共通した要因は、疾患重症度、息切れ、並存症、運動耐容能、酸素療法の使用、歩行補助具の使用、環境的要因であった。
質的研究での詳しい調査の結果、知識の欠如、自己認識やモチベーションが含まれた。
しかし、趣味や活動に参加する際に楽しむために、意識的に座り続けている人もいた。
【考察】
COPD患者で座りがちな行動を促進する要素は多岐にわたっていた。これらの要素を同定し理解することは、今後の介入デザインやガイドラインに採用すべきである。
個々のニーズに合わせた多面的なアプローチは、座りがちな行動を改善する可能性を示した。