2024/01/20

IPF患者の身体活動量のMCID (半年で570-1358歩減少)

Physical activity in idiopathic pulmonary fibrosis: Longitudinal change and minimal clinically important difference

Chron Respir Dis (IF: 2.44; Q4). 2023 Jan-Dec:20:14799731231221818.



【目的】
IPF患者における身体活動の縦断的な変化の参考値は明らかになっていない。
この研究の目的は、IPF患者の身体活動量のMCIDを推定すること。

【方法】
加速度計を用いて、身体活動量(1日の歩数)を測定し、ベースラインと6ヶ月後を比較した。
歩数のMCIDはanchorベースとdistributionベース法で算出した。
FVCと6MWDをアンカーとして採用した。
効果量(effect size)と標準誤差をdistributionベースにおけるMCIDの計算に使用した。

【結果】
105例が本研究に採用(平均年齢68.5歳)
歩数は、ベースラインから6ヶ月後までの間に、著明に低下していた。
anchorとdistributionベースで算出したMCIDは570-1358歩。

【考察】
IPF患者の歩数は、6ヶ月後に著明に低下していた。
MCIDは、570-1358歩と算出された。
今回の結果は、IPF患者の身体活動の変化の解釈を提示し、臨床的、研究的なアウトカムの一助となるであろう。