2023/09/15

多様な疾患の6MWTのMCID 14-30.5m

Minimal clinically important difference for change in 6-minute walk test distance of adults with pathology: a systematic review

J Eval Clin Pract (IF: 2.43; Q4). 2017 Apr;23(2):377-381.


【背景と目的】
6MWTは運動耐容能評価として広く用いられている。
いくつかの研究で、6MWTのMCIDが報告されている。しかし、研究結果は相互に検討されていない。
このレビューでは、病気のある患者の6MWTのMCIDの情報を集約することを目的とした。

【方法】
3つの電子データベースより関連文献を検索した。
採用文献の基準は、
1)原著、全文、査読あり 2)6MWTのMCIDを報告 3)成人の医療介入に焦点
ROC曲線以外の方法でMCIDを報告したものは除外
論文は、参加者情報、介入、6MWD、MCIDに要約してまとめた。
質的評価は、hybrid 9 itemsを使用

【結果】
6つ文献が基準を満たした。
対象疾患は、COPD、肺がん、冠動脈疾患、びまん性肺疾患、非嚢胞性線維性気管支拡張症、転倒恐怖のある成人
ベースラインの平均6MWDは295-551m
ROC曲線でAUC0.7以上のMCIDは14.0-30.5m。

【考察】
今回の結果では、14.0-30.5mが多様な患者グループのMCIDであった。