BMC Pulm Med (IF: 3.32; Q2). 2014 Sep 2;14:146.
【背景】
筋力トレーニングと神経筋電気刺激(NMES)はCOPD患者の筋機能、運動パフォーマンス、健康状態を改善させる。
目的は、これらのトレーニング方法の代謝負荷を分析すること。
【方法】
24人のCOPD患者(FEV1: 34 ± 2% predicted, men: 58%, age: 66 (61-68) years)が対象
最大酸素摂取量(VO2)、最大分時換気量(VE)、心拍数、酸素飽和度、症状のスコアを高負荷(HF)NMES:75Hz、低負荷(LF)NMES:15Hz、筋力トレーニングで呼吸リハプログラム実施中の3つのタイミング(ベースライン、中間、8週後)で測定。
【結果】
介入によって、HF、LF、筋トレ中のVO2は変わりなかった。
VEは、筋トレ、LFでは経過中に変化なし。HFでは増加。
VO2とVEは、LFやHFと比べて、筋トレ中に有意に高かった。
酸素飽和度は、ベースラインの筋トレとHF中に低下を認めたが、そのほかの測定時では変化無かった。
心拍数はベースラインと比較してどのグループでも上昇を認め、筋トレ後が特に大きく上昇していた。
息切れ、下肢疲労、筋肉痛(muscle pain)のスコア
HF:1→3、0.5→2、0→6
LF:2→3、2→5、0→9
筋トレ:2→5、1.5→4、0→28