International Journal of Chronic Obstructive Pulmonary Disease 2021:16 3525–3538
【目的】
COPD急性増悪入院後、早期呼吸リハが安全で有効かを評価すること。
【方法】
Embase, Web of Science, PubMed and Cochrane Libraryで2021年1月に検索。
COPD増悪患者への早期リハの効果を検討したRCTを対象に検索。
2人の研究者により、データ選択、バイアス、エビデンスのクオリティを評価。
バイアスリスクとエビデンスの質はthe Cochrane Collaboration’s toolを使用
【結果】
14文献(829人)が対象
6MWDは有意に改善
サブグループ解析にて、運動療法を行ったグループは、著明な改善を示した。
SGRQ合計スコアは低かった(QOL高い)
入院日数、大腿四頭筋力、5回起立では明らかな効果は見られなかった。
介入群で1件の重大なイベントが報告されていたが、早期呼吸リハとは関連無いものであった。
【考察】
入院3日以内の呼吸リハ開始は、運動耐容能とQOLを向上させる。
しかし、結果は、慎重に解釈されるべきであり、急性増悪入院時の早期呼吸リハについてはさらなる検討が必要である。