BMC Pulm Med (IF: 3.32; Q2). 2017 Jul 25;17(1):104.
【背景】
身体活動(PA)はIPFの疾患重症度と関連している。しかし、縦断的な評価や予測、変化についての研究は行われていない。
【方法】
46人のIPFコホートにてPA(歩数)を測定(平均年齢67歳、平均%FVC76.1%)
ベースラインで加速度計で測定し、3年間のフォローアップ期間で生存した患者に再度活動量を測定。
肺機能(FVC,DLCO)と6MWDを含めた生存予測と、PAの生存予測値を比較した。
【結果】
フォローアップ期間に20人が死亡(43%)
歩数とFVCが最も生存しない患者を予測した(AUC0.79,p<.01)
交絡(性別、年齢、治療)を調整し、歩数、%FVC、%DLCOが1SD増加すると、死亡リスクが半減した。(HR<.05,p<.01)
ベースラインと比較して、生存者において、歩数(-973)、FVC(130ml)、6MWD(9m)はそれぞれ減少していた。
その結果、相対的に歩数は48.3%、FVCは13.3%、6MWDは7.8%減少した。
【考察】
IPF患者のPAは身体機能と同様に死亡予測が可能となり、縦断的なPAの減少は比例して大きかった。
今回のデータより、身体機能評価によって、疾患の進行が過小評価されている可能性があることを示唆した。