2021/11/09

間質性肺疾患 CATスコアで3年以内の予後予測

The prognostic value of the COPD Assessment Test in fibrotic interstitial lung disease

Respir Investig (IF: 1.64; Q2). 2021 Sep 18;S2212-5345(21)00144-1.


【背景】
COPD assessment test(CAT)は、IPFや結合組織関連間質性肺疾患の健康状態の評価として研究されている。
予後予測については知られていない。
この研究では、CATスコアとIPFやその他ILDを含む線維性間質性肺疾患(FILD)の死亡率との関係について調査した。

【方法】
後方視的に501例のFILD患者をリクルート
評価項目は、肺機能、CATなど。
CATスコアと3年死亡率は、Coxハザード分析、カプランマイヤープロット、ログランクテストで傾向を見た。
欠落したデータを処理するために、インプテッド法を使用しました。

【結果】
患者の中央値年齢は68歳、320人が男性(63.9%)
CATが重症度別では、203人は影響度低い(10点未満)、195人は中等度(10-20点)、80人が高度(21-30点)、23人は非常に高度の影響度(31-40点)
3年間の研究期間中、118人が死亡。
年齢、性別、FVC、DLCO、IPF、CT画像で通常間質性肺炎パターン、を補正すると、CATスコアが3年間死亡率と強く関連していた(10点増えるごとに、HR1.458、95%CI:1.161-1.830、p<.001)。
加えて、影響度が高いもしくは非常に高い患者では、低い患者よりも死亡リスクが2倍、3倍であった。

【考察】
CATスコアはFILDの予測値である。