Chron Respir Dis (IF: 2.44; Q4). Jan-Dec 2021;18:14799731211052299.
【目的】
肺がんに関連した症状と胸部外科は、転倒リスクが高まる。
目的は、1)バランス、歩行、機能的状態を健常コントロール群と胸部外科術後患者で比較する事
2)バランス、歩行、機能的状態の認識を高める。
【方法】
対象は、50歳以上で過去3か月に肺がんの診断で肺切除を行った患者と、年齢マッチした健常コントロール群
動的・静的バランス、歩行加速度、膝伸展筋力、身体活動レベルを評価
評価方法は、
バランス→BESTest、Kistler force plate
歩行加速度→GAITRite system
膝伸展筋力→Biodex System 3
活動量→CHAMPS questionnaire
術後に2部構成のインタビューを実施した。
【結果】
術後患者(n=15)は、動的バランス、歩行、中等度/高度身体活動(MVPA)レベルが、コントロール群(n=15)と比べて悪かった。
筋力は、有意差なし。
BESTestと筋力もしくは術後の身体活動に関連はなかった。
3つのテーマが確認された
1)症状は日常活動に影響する
2)機能的状態によってバランス状態の認識が異なる
3)監視下でのリハビリテーションが必要
【考察】
バランス、歩行、MVPAは、胸部外科術後に障害されていたが、バランスはADLにおいて重要では無いと考えられていた。
しかし、監視下でのリハビリテーションに参加することが考慮された。