J Epidemiol 2011;21(6):459-465
【背景】
IPAQは身体活動を評価する自己記入式の質問表であり、12の国の18-65歳で使用されている。
本研究では、65歳以上の高齢者におけるIPAQの信頼性と妥当性について評価した。
【方法】
164人の男性と161人の女性が参加した日本人高齢者を対象にした前向きコホート"Fujiwara-kyo study”のデータを使用。
試験間誤差の信頼性を調べるために、IPAQを2週間開けて2回評価した。
妥当性の検討は、加速度計を使用して検討した。
【結果】
級内相関係数に基づいて、IPAQ合計の信頼性は
65-74歳で男性0.65、女性0.57
75-89歳で男性0.50、女性0.56
(級内相関係数0.7以上で信頼性あり)
スペアマンの相関係数でIPAQ合計スコアと加速度計で評価した総身体活動(TPA-AC)の関係は、
65-74歳で男性0.42、女性0.49
75-89歳で男性0.53、女性0.49
IPAQスコアとTPA-ACの間の加重カッパ係数