2021/09/21

市中肺炎で入院した患者の早期介入(24時間以内の離床)は安全

 Early mobilization of patients hospitalized with community-acquired pneumonia

Chest (IF: 9.41; Q1). 2003 Sep;124(3):883-9.


【目的】
市中肺炎(CAP)で入院した患者の早期離床(early mobilization:EM)が、入院日数を減少させるかを検討する事。

【方法】
3つの病院で行われた、集団ランダム化試験。
1997年11月から1998年4月までに、CAPで入院した458人の患者。
EMの定義:入院後24時間以内に、ベッド座位もしくは歩行を最低20分行う。
入院中は、モビライゼーションを漸増していった。

【結果】
介入群n=227、通常ケアn=231
年齢、性別、疾患重症度、治療までの時間、点滴から内服への切り替えた時期(IV-to-po switchover time)は、両グループで同様であった。
入院期間は、EM群が有意に短かった(平均5.8日vs6.9日)
両グループで、有害事象の発生やその他のアウトカムに違いはなかった。

【考察】
急性冠動脈疾患やTKA患者のように、CAPで入院した患者のEMは入院日数を減少させ、有害事象の発生は認めずに有効な治療を行えた。