Effects of inspiratory muscle training on dyspnoea in severe COPD patients during pulmonary rehabilitation: controlled randomised trial
Eur Respir J. 2018 Jan 25;51(1):1701107.
吸気筋トレーニング(IMT)を呼吸リハプログラムと合わせて行うことが有効であるか定かではない。
目的は、重症から最重症のCOPD患者において、呼吸リハ中のIMTが息切れを改善させるかを検討すること。
単盲検ランダム化試験。150人の重症、最重症のCOPD患者を呼吸リハ+IMTと呼吸リハのみに振り分け。
評価は、開始時と4週間後に実施。
プライマリーアウトカムは、6MWT後の息切れ(Multidimensional Dyspnoea Profile questionnaire)。
セカンダリーアウトカムは、6MWT終了時の息切れ(Borg scale)とmMRC、最大吸気圧、吸気筋耐久性、6MWT、QOL
すべての解析は、intention-to-treatで行った。
息切れは両グループともに改善していた。しかし、息切れの改善に統計的な有意差はなかった。
IMTを付加した方が、リハ後の最大吸気圧が統計的に有意に改善していた。
今回の、重症から最重症のCOPD患者に対しての検討では、吸気筋トレーニングを付加しても、呼吸リハ単独と比べて、息切れの有意な改善は認めなかった。
しかし、最大吸気圧は、著明に向上していた。