Functional performance tests in interstitial lung disease: Impairment and measurement properties
Respir Med (IF: 3.095; Q1). 2021 Aug;184:106413.
【背景】
ILD患者の身体機能テストにおける障害や評価の詳細に関しての情報は不足している。
目的は、ILD患者のパフォーマンステストの機能障害と評価の詳細について明らかにすること。
【方法】
ILDと健常者で評価を実施。
肺機能、骨格筋力(握力、最大大腿四頭筋力 MIVCq)、6MWT、TUG(通常速度と速歩)、4m歩行速度、30秒起立、1分起立、5回起立、SPPB
機能的パフォーマンスは、グループ間で比較。妥当性(6MWTとMIVCqとの相関)、信頼性(評価者の一致度分析)を評価。
【結果】
76人が参加(ILD40名(女性25名)、健常者36名(女性22名))
ILD患者において、30秒起立を除くすべてのテストで健常者よりも悪い結果であった。
TUG、4m歩行速度、5回起立において、事前に定めた妥当性の基準に近かった(-0.69 < r < 0.55; p < 0.05 for all)。
4m歩行速度とSPPBを除く、すべてのテストで、良好な検者間誤差を示した(0.85 < ICC<0.93; p < 0.05 for all)
すべてのテストで、良好な信頼性を示した(0.83 < ICC< 0.94; p < 0.05 for all) 。
【考察】
ILD患者は、健常者よりも機能的パフォーマンスが悪化していた。
妥当性と信頼性の結果から、TUG(通常速度と速歩)、5回起立がILDの機能的パフォーマンス評価として、最も最適な評価であった。