2021/08/21

身体機能を維持するのに必要な最低限の運動内容は?"強度が重要"

Maintaining Physical Performance: The Minimal Dose of Exercise Needed to Preserve Endurance and Strength Over Time

J Strength Cond Res (IF: 2.973; Q1). 2021 May 1;35(5):1449-1458.


身体機能(持久力、筋力)の維持のためには最小限の運動が必要である。
ほぼすべての人にとって、運動する時間には限りがある(家族や仕事の影響で)
このような環境においても、身体的な運動の目標は、単純に維持することだろう。(向上するよりも)。同様に、アスリートや軍人など特別な職業の人たちは、長期間パフォーマンスの維持を必要とするかもしれない。
このレビューの目的は、身体的なパフォーマンスを維持するための最低限必要な運動(頻度、量、強度)について検討することである。

持久力同じ強度(心拍数)であれば週2回、運動量33-66%に減少(1セッションあたり13-26分)しても15週以上維持できていた。
筋力と筋肉のサイズ(若年者):同じ強度(負荷量)であれば週1回の筋力セッション、運動あたり1セットで、32週以上維持できた。
一方、高齢者においては、筋力の維持には、運動強度は維持したままで、週2回以上、運動当たり2-3setの運動が必要かもしれない。

アスリートや軍人に特異的な推奨される運動のデータは不足していた。

今回の主な考察は、運動の頻度や回数は減少できても、運動強度は運動パフォーマンスの維持のために重要な項目である。


・持久力ex
HRmaxの90以上で維持可能。
60%まで下げると、運動後の維持が難しい様子。




・筋力ex
8-12RMで維持
最大筋力の50%負荷では維持できず。