2021/06/02

肺がん患者の身体活動評価方法

How is physical activity measured in lung cancer?A systematic review of outcome measures and their psychometric properties


Respirology (IF: 4.88; Q1). 2017 Feb;22(2):263-277. 


肺がん患者の身体活動(PA)は低い。新たなエビデンスでは、PA上昇のために介入することを支持している。
目的は、1)肺がん患者のPA測定のアウトカムの統合と解釈、2)評価するために、これらの評価の心理的な詳細との比較と解釈を行うこと。

文献の採用基準は、患者の活動ベースもしくは患者報告ベースで身体活動を評価しているもの。
目的2)のために、少なくとも1つの心理的指標との比較を行っていること。
二人のレフェリーがバイアスリスクや適格基準を独立して評価。

34件の研究で21の異なるPA評価を行っていた。
17件の研究はパフォーマンスでの評価をしていた。
患者報告型評価で最も用いられていたのは、The Godin Leisure Time Exercise Questionnaire (GLTEQ) であった。

心理的詳細を評価したものは13件あり、活動センサーが最も使用されていた。
バイアスのリスクは低いと判断された。
肺がん患者を対象にしたPA評価が多様であり、研究間で非常に異質な大きな不均一性がみられる。
Delphi processのようなコンセンサスアプローチをもちいることで、より大きなコンセンサスが得られるであろう。

今後の研究では、心理的評価も同様に評価してくべきである。現在、パフォーマンス評価と患者報告評価の両方で、PA評価が行われれるべきである。

GLTEQ:ゴダンの余暇運動アンケート