Effect of Physical Activity Coaching on Acute Care and Survival Among Patients With Chronic Obstructive Pulmonary Disease: A Pragmatic Randomized Clinical Trial
JAMA Netw Open (IF: 5.032; Q1). 2019 Aug 2;2(8):e199657.
【背景】
身体不活動はCOPDのアウトカムの悪化と関連している。しかし、急性期ケアにおける身体活動(PA)の介入による生存率改善への影響は報告されていない。
目的は、COPD患者に対して、地域でのPAコーチングの長期効果を検討する事。
【方法】
ランダム化比較試験。
12か月の介入(Walk On!:WO群)vs通常ケア(SC)
対象は、40歳以上で過去12か月にCOPD関連で救急治療を行った患者。WO群の患者のみ、活動への介入を行った。
プライマリーアウトカム:全原因の入院、観察期間、救急受診、死亡
セカンダリーアウトカム:自己報告PA、COPD関連の急性期ケアの実施、症状、QOL、循環代謝マーカー
【結果】
2707人が参加(平均年齢72±10歳、女性53.7%、%FEV1.0 61.0%)。
ランダムにWOとSCに振り分け。
Intention To Treat解析にて、プライマリーアウトカムや個別のアウトカムにおいて、2群間に有意差はなかった(OR1.09、95%CI 0.92-1.28; P = .33)
事前に規定されていた、as-treated解析にて、全SC群と活動介入に参加した患者321人(23.6%)でアウトカムを比較。
傾向スコア加重モデル(propensity score-weighted model)にて、全原因の入院や死亡につちえ、WO群が優れていることは示されなかった。
多くのWO患者が報告したPAでは、SC群よりも活動的であるように心がけていた(47.7%vs30.7%)。6か月時点での10項目の身体的健康の項目で、WO群が改善を示した。
その他のセカンダリーアウトカムに、有意差はなかった。
【考察】
COPD増悪を経験した患者に対してのPAコーチングシステムは、急性期ケア使用や死亡に関する効果は不十分であった。