The five-repetition sit-to-stand test (5STS) in patients with bronchiectasis: validity and reponsiveness
European Respiratory Journal 2020 56: 1830;
【背景】
5回起立(5STS)は下肢機能の評価であり、上肢の支持なしでできるだけ素早く椅子から5回起立を行う時間を測定する。COPDにおける妥当性は報告されているが、気管支拡張症でのデータはない。
目的は、気管支拡張症患者における5STSの妥当性と反応性を評価する事。
【方法】
5STS、シャトルウォーキングテスト(ISW)、MRC息切れスコア、CRQを133人の気管支拡張症患者を対象に、8週間の外来リハビリ前後で評価。
【結果】
ベースライン評価にて、5STSとMRC、ISW、CRQ 疲労感と著明に相関していた(r=0.34, -0.56, -0.23)。
呼吸リハ後、5STS、ISW、CRQ total、MRCは大きく改善。効果量は、0.48, 0.55, 0.25 and 0.39。
5STSの呼吸リハ後の変化は、ISW、CRQ、MRCの変化と関連していなかった。
【考察】
気管支拡張症患者のPRにおいて、5STSは反応しており、効果量は0.48であった。
5STSの変化は、そのほかのアウトカムとは関連しておらず、これまでのPRアウトカム評価の情報を追加することが必要かもしれない。