Preoperative Physical Activity Predicts Surgical Outcomes Following Lung Cancer Resection
Integr Cancer Ther (IF: 2.379; Q1). Jan-Dec 2021;20:1534735420975853.
<目的>
肺切除術を行った患者の術前身体活動レベルが術後合併症の発生を予測するかどうかを評価すること。
<方法>
90人の患者に対して、入院前の身体活動レベル(歩数)を歩数計で15日連続で記録。
アウトカムは、循環器および呼吸器合併症、入院日数、30日以内の再入院率
<結果>
78人の患者データが解析対象(12人はコンプライアンス得られず除外)
歩数で4群に分けた:1低い身体活動から4高い身体活動
グループ間に、年齢、性別、喫煙歴、COPD、BMI、%FEV1.0、KCO、循環的なリスク因子に違いはなかった。
合併症総数の違いを、3.4群vs1.2群で認めた(8 vs 22; P = .01).
身体活動レベルが高いと、入院日数が短い傾向(P > .05)にあった(3.4群は中央値4日と5日、1.2群は6日)。
<考察>
術前身体活動レベルは、術後合併症を予測し、術後合併症のリスク層別化や術前介入の影響、最終的に短期間のアウトカム改善に影響することができる。
・身体活動レベル(平均±SD)
quartile1:967±656歩
quartile2:2672±656歩
quartile3:4196±528歩
quartile4:7673±2047歩
各グループ約20人ずつ
全体の歩数の平均は3888歩/日