Discharge criteria from perioperative physical therapy
Chest (IF: 8.308; Q1). 2002 Feb;121(2):488-94.
<目的>
周術期理学療法から退院すべき患者の評価指標としての、退院基準とスコアリングシステムの妥当性と信頼性について検討すること。
<方法>
術後理学療法退院スコアリングツール(the postoperative physiotherapy discharge scoring tool (POP-DST))は、患者が周術期リハを終了すべきかをスコアリングするツールである。
5項目(移動、呼吸音、拝痰、酸素化、呼吸数)で構成され、6点から15点でスコアリングする。
13点以上が退院基準。
POP-DSTの妥当性は、フォーカスグループと郵送アンケートで検討。
検者間信頼性は、2人のセラピストに術後の患者を評価させた。
妥当性は、POP-DSTスコアとセラピストの判断する退院基準との比較で検証。
加えて、PTを終了する患者は、7-10日フォローし、呼吸器症状の悪化が無いかを追跡した。
対象は、144人の周術期患者。
<結果>
検者間信頼性は、中等度の高さであった(級内相関係数0.76、r=0.77)。
このツールでの終了基準とセラピスト判断の終了基準に強い関連を認めた(kappa range 0.91-0.96)
POP-DSTで術後肺合併症が進行しない患者の予測能力は94%。
<考察>
POP-DSTは術後の患者におけるPTを終了するかの意思決定を促すツールであった。
強い妥当性、信頼性を示した。
より完全な妥当性を示せるよう検証すべきである。