The five-repetition sit-to-stand test is a predictive factor of severe exacerbations in COPD
Ther Adv Chronic Dis (IF: 4.257; Q1). 2021 Jan 22;12:2040622320986718.
<背景>
6MWTはCOPD増悪の予測として使用されているが、5回起立テスト(5 sit to stand:5sts))や4m歩行速度(4MGS)のような、より迅速かつ簡便なテストが増悪と関連いていないか検討が必要である。
<目的>
安定期COPD患者において、5STSや4MGSが年間の重症増悪を予測できるかを検討することと、入院のハイリスク患者を同定する最も優れたテストを検証すること。
<方法>
137人の安定期COPD患者。
多変量ロジスティック回帰モデルにて、6WMT、5sts、4MGSのうち、重症増悪と最も関連しているものを検証。
ROC曲線とAUC(曲線下面積)にて、それぞれのテストの重症増悪患者を同定する値を算出。
ROC曲線とAUC(曲線下面積)にて、それぞれのテストの重症増悪患者を同定する値を算出。
※5回起立、4m歩行速度は、SPPBのスコアリングを使用。
<結果>
年齢、前年の増悪回数で補正したモデルにおいて、6MWT<350m、5STS≦2点は、重症増悪と関連していた。
5STSと6MWTは非常によく似た予測と識別能力に優れていた。
重症増悪を予測するオッズ比は、6MWT<350mで3.2倍、5STS≦2点で3.84倍
AUCは6MWT0.793、5STS0.783
<考察>
5STSはCOPD患者の1年間追跡期間中の重症増悪のリスクを予測した。
5STSは入院ハイリスク患者の同定するために、6MWTと置き換えることができるかもしれない。