One Year Change in 6-Minute Walk Test Outcomes is Associated with COPD Prognosis
COPD (IF: 2.5; Q1). 2020 Nov 8;1-10.
目的は、1年間の6MWDと低酸素の変化が、その後の死亡率、肺機能低下、増悪回数を予測するかを検証すること。
295人のCOPD患者。ベースラインと1年後に6MWTを測定。
COX回帰モデルにて死亡アウトカム、線形混合モデルで肺機能、負の2項回帰モデルにて増悪を解析。
両方の6MWTにて低酸素があった患者は、(低酸素がなかった患者と比べて)全死亡リスクが2.7倍、呼吸器関連死亡率が3.6倍であった。
2回目の6MWTでのみ低酸素があった患者の全死亡リスクは2.0倍
6MWDと死亡率との間には明らかな関連は見られなかった。
2回目の6MWTで低酸素が出現すると、その後の%FVCの低下率が増加(1年後に平均4.2%多く減少)
1年後に6MWDが30m以上減少していると、その後の%FEV1.0の減少や増悪と関連していた。
6MWTで低酸素が繰り返されると、全死亡原因や呼吸器関連死亡のリスクとなり、低酸素血症がみられると、将来のFVC低下を予測した。