Short-Physical Performance Battery (SPPB) score is associated with
postoperative pulmonary complications in elderly patients undergoing lung
resection surgery: A prospective multicenter cohort study
postoperative pulmonary complications in elderly patients undergoing lung
resection surgery: A prospective multicenter cohort study
Chron Respir Dis (IF: 2.168; Q2). Jan-Dec 2020;17:1479973120961846.
<背景>
肺切除術を予定している高齢者は、しばしば身体機能が低下しており、術後呼吸器合併症の高いリスクがある。
目的は、肺切除術を予定している患者において、術前の身体機能が術後呼吸器合併症に影響するかを検証すること。
<方法>
前向き多施設共同研究。患者特性と術後呼吸器合併症をSPPBスコア10点未満と10点以上に分けた。
術後呼吸器合併症は、Clavien-Dindo classification systemのgradeⅡ以上と定義。
術後呼吸器合併症への身体機能の影響を多変量階層ロジスティック回帰分析を使用。
<結果>
SPPB≧10点が331人、SPPB<10点が33人で比較された。
SPPBスコアが低い患者では、術後呼吸器合併症が発症するリスクが非常に高かった。(p < 0.001).
SPPBスコアが低いことは、術後呼吸器合併症の高いリスクと関連していた (odds ratio, 8.80; p < 0.001)。
<考察>
SPPBは、周術期患者の身体機能評価として優れたツールである。
SPPBで低身体機能であることは、肺切除術後の呼吸器合併症を予測するかもしれない。
・POD7での呼吸器合併症の発症リスクは、SPPB10点未満は、7.02倍