2020/09/09

BODE indexにSPPBを使用し、死亡リスクを予測

 Short physical performance battery as a practical tool to assess mortality risk in chronic obstructive pulmonary disease 

Age and Ageing 2020; 00: 1–7

<背景>
COPDは高齢者の死亡原因の多くを占めている。BODE indexはCOPDの死亡リスクを予測する最も良い指標であるが、6MWTを含んでおり、臨床的にめったに行わない。そのため、BODE indexは6MWTが置き換わればより良い指標となるかもしれない。

<目的>
修正BODE indexで、6MWTがSPPBなどほかの評価と置き換わることが出来るかを検討すること。

<方法>
630人のCOPD患者。
ベースライン評価は、肺機能、6MWT、SPPB
予測モデルは、多変量Cox回帰モデルを使用し、10倍のクロスバリデーションとレプリケーションを用いたC-インデックスとキャリブレーションプロットで評価(?)。

<結果>
2年間の追跡期間にて、60人(10%)が死亡
6MWTを使ったBODEとSPPBを使ったBODEで死亡を予測する明確な違いは無かった。

<考察>
SPPB(4m歩行速度、バランスの項目)を使用したBODE indexは、6MWTを使用したBODE indexで予測する死亡リスクの予測精度を失うことなく置き換わることが出来るかもしれない。

Table S2. Assignment of points for BODE and SPPB.

Variable

0 points

1 point

2 points

3 points

BODE

 

 

 

 

BMI (kg/m2)

> 21

≤ 21

 

 

FEV1 (% predicted)

≥ 65

50-64

36-49

≤ 35

Dyspnoea (MRC scale)

0-1

2

3

4

Six-minute walk test distance (m)

≥ 350

250-349

150-249

≤ 149

Alternative musculoskeletal measures

 

 

 

 

SPPB (points)

10-12

7-9

4-6

< 4

Four-metre gait speed (points)

4

3

1-2

0

Balance (points)

4

3

1-2

0

Chair stand (points)

4

3

1-2

0