European Respiratory Journal 2020 55: 1902138
https://erj.ersjournals.com/content/55/6/1902138?ctkey=shareline&utm_medium=shareline&utm_source=02138-2019&utm_campaign=shareline
<背景>
気管支拡張症(BE)患者は、健康な同年代よりも活動的な生活様式が少ない。しかし、入院との関係については説明されていない。
目的は、1)身体活動の変化との関係、2)成人気管支拡張症患者で増悪によって入院した患者の座っている時間との関係を調査
<方法>
評価項目:肺機能、QOL、運動耐容能、気管支拡張症の重症度、身体活動量
身体活動は、1週間以上SenseWear armband を装着し、1日の歩数と座っている時間を測定
気管支拡張症の増悪による入院回数と最初のイベント発生までの時間を1年の追跡後まで記録
<結果>
64人のBE患者が対象。15人(23%)がフォローアップ期間に入院。
入院した患者は、入院しなかった患者と比べて、臨床的に重症であり、1日の歩数が少なく、1日の歩数が少なかった。
1日6290歩未満もしくは座っている時間が1日7.8時間以上であると、1年のフォロー後のBE増悪による入院リスクが高かった。
特に、座っている時間が1日7.8時間以上であることは、1年以内に入院しているリスクが5.9倍であった。
<考察>
ベースラインで低い身体活動と座っている時間が長いことはBE増悪入院のリスクが高いことと関連していた。
今後の研究で、これらの妥当性が明らかになれば、身体活動や座っている時間が重症スコアの項目となるかもしれない。