Change in muscle volume after steroid therapy in patients with myositis assessed
using cross-sectional computed Tomography
BMC Musculoskelet Disord . 2018 Mar 27;19(1):93.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29587702/
<背景>
ステロイド療法は、アレルギーなどの治療に使用されるが、副作用としてステロイドミオパチーがある。
ステロイド療法は、筋炎の初期治療に使用される。
しかし、ステロイド治療前後の筋肉量に影響するかについては客観的に明らかにされていない。
目的は、筋炎患者でステロイド治療後の筋肉量の変化をCTで評価すること
<方法>
7人の筋炎患者と8人の対照群を比較。
高容量のステロイド治療を行っており、治療前後で評価
筋炎患者の因子は、血清筋酵素と筋力。
CT画像は、骨格筋断面と筋肉減少率を第3腰椎の最後の高さで評価。
<結果>
筋力と血清筋酵素(CK)は筋炎グループでステロイド治療後に改善。
両群とも、筋の横断面積は減少(myositis group: p = 0.0156; control group: p = 0.0391)。
筋肉減少量は増加傾向 (myositis group: p = 0.0781; control group: p = 0.0547)。
筋炎群において、COPD合併があると、筋肉量減少傾向の傾向があった(p = 0.0571)。
<考察>
筋炎患者でステロイド治療を行っていると、筋肉量はステロイド治療後減少を示唆し、筋力は筋肉量の変化以上の因子の影響によって増加していた。
治療として、筋肉量の改善だけでなく、筋力の質の改善も重要であると示唆した。
・PSL12-50mg
・2回目評価までの日数は1-7.5日
・筋力はMMTで評価
両グループとも治療後は減少 a:筋炎グループ、b:コントロールグループ |
筋肉量の変化 並存症があると特に減少率が大きい |