Objectively Measured Daily Step Counts and Prevalence of Frailty in 3,616 Older Adults
Journal of the American Geriatrics Society 07 July 2020
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/jgs.16655
<目的>
これまでの研究で、より歩数が多いと死亡率や合併症が少ないといわれているが、フレイルと歩数の関係については評価されていない。
地域高齢者を対象に、歩数とフレイルの関係について調査した。
<方法>
横断研究。京都亀岡研究。
対象は、65歳以上の日本人高齢者3616人
歩数計を使用して1日の歩数を記録
歩数は4日以上記録。歩数で4分位に分けた。
フレイルは、Fried phenotype (FP) modelと Kihon Checklist (KCL)で診断。
多変量ロジスティック回帰とrestricted cubic spline modelを使用して、フレイルの罹患率と歩数の関係を検討。
<結果>
平均歩数は、四分位の低いほうから、1,759, 2,988, 4,377, and 7,200 steps/day,
フレイルの罹患率は、FPで11.3%、KCLで26.8%
交絡因子を補正すると、オッズ比とFPで診断しされたフレイルの罹患率と歩数は負の関係を示した。
全体者の平均歩数は4081歩
1,000歩/日の増分に対するフレイルのORは、4,000歩未満では0.74(95%CI = 0.58-0.91)、4,000歩以上では0.85(95%CI = 0.72-0.97)であった。
Spline modelでも同様の結果が示された。
<考察>
1日の歩数を1000歩(活動時間で約10分)増やすとフレイルを予防できるかもしれない。