Mayo Clin Proc (IF: 7.091). 2020 Jun;95(6):1169-1183.
<目的>
COPD増悪で入院した患者の非薬物治療の効果と有害事象について検討すること。
<方法>
Embase, MEDLINE, Cochrane databases, Scopus, and clinicaltrials.govのデータベースでCOPD増悪患者への非薬物治療の効果を検討したRCTを検索。
<結果>
30件のRCT、2643人の患者が対象
6MWTの改善は、
レジスタンストレーニング(WMD, 74.42; 95% CI, 46.85 to 101.99)
呼吸リハ (WMD, 20.02; 95% CI, 12.06 to 28.67)
全身振動運動(WMD, 89.42; 95% CI, 45.18 to 133.66)
経皮的神経刺激(WMD, 64.54; 95% CI, 53.76 to 75.32)
と関連していた。
QOLの改善は、
レジスタンストレーニング(WMD, 18.7; 95% CI, 5.06 to 32.34)
呼吸法とROM訓練の併用 (WMD, 14.89; 95% CI, 5.30 to 24.50)
全身振動運動 (WMD, -12.02; 95% CI, -21.41 to -2.63)
筋肉内ビタミンD(WMD, -4.67; 95% CI, -6.00 to -3.35)
と関連していた。
酸素量は、SpO2 88-92%を目標に調整することが、高流量酸素量と比較して死亡率が減少していた。
全てのエビデンスレベルは低かった。
※加重平均の差:weighted mean difference(WMD)
<考察>
COPD増悪で入院した患者において、運動介入と呼吸リハプログラムは機能低下を改善するかもしれない。
酸素量は、SpO2 88-92%を目標に調整すべき。