J Cachexia Sarcopenia Muscle . 2019 Feb;10(1):73-83.
<背景>
運動と栄養を組み合わせた介入は、カヘキシアのあるがん患者の機能的予後を改善させるかもしれない。しかし、高い消耗と介入に対するコンプライアンスの低さのためにこれらの効果は限定的である。
目的は、高齢がん患者に対する新たな多様な介入方法を早期に行うことの可能性を検討した。
<方法>
多施設前向き研究。70歳以上の新たに診断され、最初の化学療法を行う患者をリクルート。
身体活動量は加速度計を使用。
3つの運動と3つの栄養(計6セッション)に関する8週間の教育介入を実施。
運動介入は、在宅での低強度レジスタンストレーニングと身体活動を高めるためのカウンセリング。
栄養介入は、標準的な栄養カウンセリング、食欲と経口摂取に関する症状をどのように管理するかについて。
BCAAの豊富なサプリメント(Inner Power®)を提供。
プライマリーエンドポイントは、患者が6セッション中4つ以上に参加してる患者の割合
セカンダリーエンドポイントは、コンプライアンスと安全性
<結果>
年齢75歳(70-84歳)
12人の患者(40%)がベースラインでカヘキシアがあった。
29人が計画された6つのうち4つ以上のセッションに参加。
1人の患者は健康状態の悪化のためドロップアウト。
サプリメントと運動を実施できた割合は、それぞれ99%と91%
これらの介入プログラムに関連した新たなイベントは、5人の患者で報告された(筋肉痛、関節痛、労作時息切れ、足底腱膜炎)
<考察>
新たにすい臓がん、非小細胞肺がんと診断された高齢患者に対して、早期の多様な介入は、良好なコンプライアンスと安全性が示された。
これらの介入が機能的予後に影響するかについて現在検証中である。