2020/06/19

重症患者にベッドサイクリングをした効果

Effect of in-bed cycling on sarcopenia in critically ill adults: A randomised clinical trial


<目的>
重症患者にベッドサイドでのサイクリング運動が急性筋委縮の減少や機能改善、QOL向上に影響するかを検討すること。

<方法>
単施設でのRCT。
プライマリーアウトカムは三次ICUで評価。
重症患者は48時間人工呼吸管理になっている患者をランダムに、30分の日中サイクリング+通常理学療法(n=37)と通常理学療法(n=37)に分けた。
プライマリーアウトカムは大腿直筋の横断面積(RFCSA)。
研究開始から10日目に超音波で評価。
セカンダリーアウトカムは、入院後6ヵ月の徒手筋力、握力、ICU mobility score 、6MWD、健康関連QOL

<結果>
72人の患者が解析対象(平均年齢56歳、男性68%)
10日目の大腿直筋横断面積に有意差なし
セカンダリーアウトカムも有意差なし

<考察>
ベッド上サイクリングは重症患者の筋委縮を減少させなかった
しかし、大規模な研究で効果が提供されると思われる