Physical exercise during acute exacerbations of chronic obstructive pulmonary disease: Australian physiotherapy practice
Chron Respir Dis. 2020 Jan-Dec;17:1479973120912821.
https://journals.sagepub.com/doi/full/10.1177/1479973120912821
COPD急性増悪後の呼吸リハはエビデンスに基づいた重要な役割を担っている。
しかし、入院中の運動療法(physical exercise)の役割については明らかではない。
オーストラリアの理学療法士(PT)の臨床や運動に関する見解、急性増悪時の身体活動について評価した。
123のオーストラリアの公的病院で運動処方、評価、紹介パターン、サービス提供増加の要因についての調査を2016-2017年に実施。
回答率は72%(88病院、176人のPT)
多くのPTが増悪中に頻回に運動を実施しており、重要な役割をもつと回答(81%)。
最も共通していた運動様式は、グラウンド歩行(94%)、起立(94%)、器具を用いない下肢筋力トレーニング(79%)
回答したPTのうち、32%のみが、退院後の外来にて評価を実施していた。
回答したうちの71%は、急性増悪後の呼吸リハを実施しており、割合は、心肺リハを経験している方(81%)が、経験がないもの(66%)よりも多かった。
オーストラリアのPTは、しばしば、シンプルな運動様式で急性増悪後の運動を実施していた。
呼吸リハの処方は、臨床経験が増えるほど多かった。これは、今後の検証が必要かもしれない。