【菌血症:bacteremia】
本来無菌状態の血液中に細菌が存在する状態のこと
一過性で続発症が無いこともあれば、転移もしくは全身性に影響することもある
・原因
尿道カテーテル、褥瘡や膿瘍の外科的治療、静脈カテーテルなど
・症状
頻呼吸、悪寒、発熱、低血圧、腹痛、下痢など「敗血性ショック」を示唆する。
敗血症性ショックは菌血症患者の25-40%に発現。
無症状で経過することも。
・検査
血液培養で菌を同定
【敗血症:sepsis】
定義(sepsis-3):感染に対する制御不能な宿主反応に起因した生命を脅かす臓器障害
→国際的な定義は3度の変更がされてきた。
日本版ガイドラインの定義は、”感染症によって重篤な臓器障害が引き起こされる状態”
診断基準:SOFA(sequential(sepsis-related )organ failure assessment) scoreが2点以上急上昇したもの
ICU外で感染が疑われる場合は、quick SOFAで評価。2項目以上当てはまれば予後不良の可能性
【敗血症性ショック】
定義:「急性循環不全により細胞障害および代謝異常が重度となり,死亡率を増加させる可能性のある状態
診断は、輸血負荷しても、平均血圧65mmHgを維持するために循環作動薬が必要で、血清乳酸菌>2mmol/L
【出典】
MSDマニュアル:https://www.msdmanuals.com
敗血症.com:http://xn--ucvv97al2n.com/index.html
敗血症ガイドライン2016