J Intensive Care. 2019 Dec 9;7:57.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31867111
<背景>
重症患者に対しての早期離床がが有効であるか、無作為化試験のシステマティックレビューとメタアナリシスで検討した。
<方法>
CENTRAL, MEDLINE、医中誌を使用して、ICU入室1週間以内の早期離床群と、通常ケアよりも早いが介入群よりも遅く介入開始した群で無作為化比較試験を行ったものを調査。
2人のレビュアーが独立してデータを抽出し質を評価。プライマリーアウトカムは入院中の死亡率、ICU入室日数、入院日数、健康関連QOL
<結果>
1085件がスクリーニングされ、11件(1322人)がメタアナリシスに参加。
入院中の死亡リスクに関する相対的リスク(relative risk)は、早期離床群と比較して通常ケアで1.12倍
ICU日数は-1.54倍、入院日数は-2.86倍
退院後6ヵ月での違いは、(SF-36、EQ-5Dで評価したQOL)身体機能で4.65倍、VASで0.29倍
<考察>
早期離床と通常離床に関して、入院中の死亡率や健康関連QOLに違いは認めなかった。
重症患者における入院中の死亡率や健康関連QOLに関しての早期離床の影響は、より大きく詳細な対象群での検討が必要である
早期離床の方が若干有効な結果が多いか。。。 |
退院後のQOLは有意差なし |
四肢筋力(MRC)は改善するが、身体機能や握力は変わりない 有害事象は特に大きな差なし |