Rate of oral intake and effects of mechanical insufflation-exsufflation on pulmonary complications in patients with duchenne muscular dystrophy.
J Phys Ther Sci. 2017 Mar;29(3):487-490.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28356637
<目的>
デュシェンヌ型筋ジストロフィーにおいて、咳嗽機能の低下によって、分泌物の喀出困難、窒息、
誤嚥性肺炎のリスクが高い。
この研究の目的は、徒手的な咳嗽介助と機械的咳介助(MIーE)のどちらが肺合併症を予防し、経口摂取を安全に継続でき経口摂取率が高いかを検討すること。
<方法>
人工呼吸使用の有無、徒手的咳介助もしくはMIーEの使用、経口摂取について調査。加えて、発熱頻度(37℃以上)、抗菌薬の使用についても調査。CPFにて呼吸機能を評価。
<結果>
58人の患者が対象。
45人は終日NPPVで呼吸。このうち43人は気管切開をせずに、経口摂取を継続できた。窒息や誤嚥性肺炎による気管挿管を行わずに経口摂取が継続できた。
<考察>
デュシェンヌ型筋ジストロフィー患者は、徒手的咳介助やMIーEを使用することで、肺合併症を予防でき、安全に経口摂取を続けることができた。