The Effect of Lung Resection on Pulmonary Function and Exercise Capacity in Lung Cancer Patients
Respir Care 2007;52(6):720 –726
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17521461
<目的>
肺がん患者で、肺機能と運動耐容能(シャトルウォーキングテスト)において肺切除の影響を調査すること。
<方法>
肺葉切除(73人)もしくは一側肺切除術(37人)の前、1カ月後、3か月後、6か月後に肺機能検査とシャトルウォーキングテストを実施。
全患者は標準的な後外側開胸術を実施。
88人の患者が全3回の術後評価を完了した。
<結果>
切除後6ヵ月で、葉切除術患者は術前FEV1.0の15%を喪失し、運動耐容能は16%減少。
一側肺切除患者では、FEV1.0の35%、運動耐容能の23%を喪失。
<考察>
葉切除患者において、機能回復が著明に減少しており、肺機能と運動耐容能の間に同様の低下を認めた。
一側肺切除術患者では、より大きな機能的回復の減少が見られており、肺機能と相対的な運動耐容能の減少は不均衡であった。
したがって、肺機能テストの値からは、一側肺切除患者では運動耐容能の減少を大げさに予測するかもしれない。
これは、肺切除を必要とする多くの肺がん患者で周術期合併症のリスクに対する備えに必要である。しかし、長期間の運動耐容能に関しては不明である。
・全患者は標準的な後外側開胸術を実施。術後理学療法は、呼吸練習と早期離床をそれぞれの患者に実施。